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受賞者インタビュー

2026年 第39回パリ国際サロン 大賞:小畑 敦子
2026年4月2日(木)から5日(日)までパリ バスティーユ・デザイン・センター、ギャラリー・デュ・マレにて開催された「第39回パリ国際サロン」の大賞受賞者インタビューです
2026年第39回パリ国際サロン 大賞受賞インタビュー

「早朝の月と畳の上の猫」油彩 72.7×60.6cm

インタビュー
この度の大賞受賞について、率直な感想をお聞かせください
嬉しいというより戸惑いの方が大きかったように思います。
まだまだやりきれていないことの方が多いなか頂いた賞だったので、見合うように精進しなくてはといった気持ちになりました。
受賞作品「早朝の月と畳の上の猫」制作時のエピソードをお聞かせください
通勤時に見上げる空が日替わりの絵画を見ているようで、夢中になって、眺めたり写真に撮ったりしていました。
そんな中、大好きな歌川国芳の展覧会を観に行ったのをきっかけに、版画の画面の美しさを再認識。毎日見る空の色が、版画の色と一致した時の高揚感が忘れられず、自分でも試したくなり、空を抑えた色調でグラデーションにしてみました。
「猫」を描くうえでのこだわりや、「パズル」「季節」といったほかのモチーフと組み合わせる際の
アイデアや発想をお聞かせください
2匹の猫と暮らしていて、その仕草を見ていると飽きる事がない大切なモデルです。
そして欧州美術クラブを通して海外に出展させていただいているうち、日本に対する想いが強くなり、日本の春夏秋冬、桜、それぞれの季節に生きる雑草を描きたいと思うようになりました。雑草は、いつもそこにあるようで、意外に短命。旬の雑草花を見つけると、同じ時期の猫の写真と組み合わせて作品に仕上げています。
さらにパズルを用いることで、1つの画面に複数の場面を無理なく入れる事ができます。そしてそれが現実なのか虚構なのか、見て下さる方に楽しんでいただけたらと思いながら制作しています。
今回の大賞受賞作品は油絵ですが、絵画や油絵に取り組むようになったきっかけは?
また、油絵の魅力、ご自身にあっていると思うところなどありますか?
小さい頃から絵を書くのが好きで、紙と鉛筆を渡しておけば手のかからない子供だったようです。
高校は、美術と音楽それぞれ1クラス40名、ほぼ全員芸大に進学という特殊な環境で過ごしました。
その時にデッサン、デザイン、彫刻、油絵を学びました。まだパソコンなどない頃、デザインでは、ムラなく色を塗るとか烏口で線を引くとか技術的なことも求められ、私には向いていないと断念。
油絵は、チューブから出した絵の具を筆、ナイフ、布、指となんでもキャンパスに載せられ、薄く重ねることも厚く盛り上げる事も出来る自由さが私には合っているようです。
過去のインタビューで絵画からは離れたお仕事に従事されていると伺っております。
小畑さんにとって「絵を描く」という行為はどのような営みであり、時間なのでしょうか?
何を描くかずっと考えていると、散々悩んだ末、不意にアイデアが降りてくる瞬間の爽快感や色を重ねていくうちに自分でも想像していなかった色ができた時の喜びが、絵を描く楽しさに繋がっています。
そして仕事が厳しくても絵のためと考えると、たいした事ではないと思えてきます。
「絵を描く」事が、私に仕事をさせ、人との繋がりを増やし、色々な所に連れて行ってくれる私の原動力です。
パリで開催される国際公募展「ル・サロン」「サロン・ドトーヌ」にもご入選されています。
国内と海外、応募するにあたり作品制作の点で違いや、国際公募展に作品を出品する意義などあればお聞かせください
国内展は、観る人を楽しませたいと思いながら描きます。
海外展は、意識して日本的な要素を入れるようにしています。
国際展に出品することで、その土地に行き、いろいろ見聞きするだけで違った何かが見えるような気がします。観光旅行で行くのとは違った現地のアーティストさん達との交流も楽しいです。
「パリ国際サロン」をきっかけとして自身の作品を海外で展示してみたいと思っている方、また「ル・サロン」「サロン・ドトーヌ」といった国際公募展に挑戦してみたいと思っている方へのメッセージなどありますか?
挑戦したいと思ったなら、いつかではなく具体的に目標を決め、すぐに取り組むことをお勧めします。
人の持ち時間は有限です。やって失敗するよりやらなかったことの方を悔いるものです。
ひとつクリアすることで、次に繋がる何かが見えてきます。
今後の目標や抱負、これから挑戦してみたいことなどをお聞かせください
生を全うするまでに自分で見て感動できる作品を作りたい。
プロフィール 小畑 敦子 OBATA Atsuko
〈画歴〉
1984年 名古屋芸術大学絵画科洋画卒業

1996年 上野の森美術館日本の自然を描く展入選
2011・2012・2014・2015・2016年 アートサロン展入選(東京国立新美術館・大阪市美術館)
2016〜2026年 日仏現代美術世界展入選(東京国立新美術館)
(2016年マイメリ賞・2018年美術の窓賞・パリ国際サロン賞・2020・2024年NEPU賞新エコール・ド・パリ浮世・絵賞・2021日仏賞・2022・2023年優秀賞 2024年ザッキ賞)
2017年 イタリア美術賞展 (イタリア ファバーラ市 キアラモンテ城)
2017〜2025年 パリ国際サロン展 (パリ エスパスコミンヌ・バスティーユデザインセンター・ギャラリー・デュ・マレ)(2019年優秀賞 2020・2024年ザッキ賞)
2018〜2022年 New York Caelum Gallery Japanese Selected Artists展
2018年 スペイン美術賞展(スペイン ヒホン市 ヒホン文化センター)
2018・2021・2026年 サロンドトーヌ(パリ シャンゼリゼ通り特設会場)
2019〜2026年 ル・サロン展(パリ グランパレ グラン・パレ・エフェメール)
(2024年 フランス芸術家協会友の会賞受賞 2025年MEMTION)
2019年 WORLD ART DUBAI(ドバイ ドバイワールドトレードセンター)
2019年 フィンランド美術賞展(フィンランド アヤラルビィ ネリマルッカムセオ)
2019年 上海風月舎ミニ個展(中国 上海 上海風月舎画廊)
2019年 INTERNATIONAL FRIENDSHIP EXHIBITION in New Jersey
(アメリカニュージャージー州)
2021年 HONOBONO ART(神戸阪急百貨店・Pad-gallery)
2021年 スペイン美術賞展(スペイン カンタブリア州コミージャス市)
2022年 TOKYO世界展ランブイエ(フランス ランブイエ パトノートル会場)
2024年 ART SHOPPING(パリ カルーゼル・デュ・ルーヴル)
2026年 JAPAN in republic of MALTA ART FESTIVAL(マルタ共和国)

〈個展〉 
1987・1988・1989・1991年 枚方市民ギャラリー 
1994・2007年 大阪 
1997・2000・2003年 大阪府池田市民ギャラリー 
2008年 神戸 
2011年 兵庫県立美術館(10m50㎝猫絵巻 油絵×2点他)
2015年 東京表参道ギャラリーサロンドフルール 
2020〜2024年 兵庫県宝塚市立文化芸術センター個展及び2人展
2025年 神戸阪急百貨店TRUNKギャラリー
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