HOME > 展覧会レポート:日本・フランス現代美術世界展関連 > 第16回 日本・フランス現代美術世界展展覧会報告(2015)

日本・フランス現代美術世界展関連

邦人175名231点と海外作品80点の、全311点による展観

国立新美術館にて開催

今回で16回目を数える日本・フランス現代美術世界展は、去る2015年8月5日(水)~16(日)、東京・六本木の国立新美術館(3A展示室)にて開催された。
同館での開催は4回目となる。
邦人175名231点を中心に、フランスからはサロン・ドトーヌ作家の新作65点とサロンで活躍する重鎮作家の11点、オランダ、アメリカ、中国作家による海外作品80点の、全311点による展観となった。

■第16回日本・フランス現代美術世界展
会期:2015年8月5日(水)〜16日(日)
会場:国立新美術館(東京 六本木)
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
   外務省



会期中は猛暑にもかかわらず、来場者は連日800名を越え、過去最高の動員数を記録。
今回、来賓として来日されたサロン・ドトーヌ新会長 シルヴィ・ケクラン女史、本展フランス側名誉会長兼運営委員長のジャン・マリ・ザッキ氏をはじめ、会場に訪れた多くの海外の出品作家達からも、質の高さと、多種多様に富んだ表現とテクニックによる作品バランスに感嘆の声が寄せられた。
一堂に会した初日のオープニングレセプション
  • サロン・ドトーヌ新会長 シルヴィ・ケクラン女史

  • 本展フランス側名誉会長兼運営委員長のジャン・マリ・ザッキ氏

来賓のケクラン女史、ジャン・マリ・ザッキ氏をはじめ、サロン・ドトーヌインターナショナル(以下SAI)を代表してイザベル・シュミット女史、2016年開催コルシカ美術賞展関係者アレクシス・ザッキ氏、協賛各社など関係者に加え、出品作家を交えた約140名が一堂に会した初日のオープニングレセプションでは、会の成功を願い、皆で開催を祝した。
  • フランス関係者、協賛会社

  • 集まった130名と開催を祝し、年に一度の交流の場となった

関連イベントも多数開催
  • コルシカ出身のザッキ氏の講演にも熱が入った

  • 表彰式では入賞者へあたたかい拍手が贈られた

この他、次回美術賞展関係者でもあるジャン・マリ・ザッキ氏とアレクシス・ザッキ氏が、彼らの出身地でもあるコルシカ島の歴史や文化を熱心に語った講演会や、来賓がプレゼンターを務めた表彰式(2014年開催の各展入賞者・出品者代表者へ表彰状、副賞等を授与)が本展開催に併せ催された。


翌6日に開催された寸評会には、ドトーヌ会長ケクラン女史、SAIよりシュミット女史、ル・サロン名誉会長でもあるジャン・マリ・ザッキ氏を寸評者に迎え、出品作家ひとりひとりに熱心で実直な寸評を贈った。

ドトーヌとル・サロンというフランスを代表する2つのサロンのトップで活躍する一流芸術家によるその寸評は、自身の作品と真摯に向き合い、今後の制作に対する姿勢や、新な方向性を見出すきっかけとなったことだろう。
  • 熱心に寸評をするザッキ氏。ル・サロン、サロン・ドトーヌ関係者双方の熱心な寸評がされた

  • ドトーヌからケクラン会長、ドトーヌインターナショナルを代表してイザベル・シュミット女史

また、東日本大震災被災地支援チャリティー「陸前高田の絵の好きなこども達へ画材を贈るプロジェクト」の一環として展示会場受付に設置された募金箱には61,272円が集った。子供達が沢山の絵を描けるように、高田市保育協会を通じ、スケッチブック1,000冊を被災した竹駒保育園他5つの保育所に贈られる(9月上旬予定)。
大好評のうちに幕を閉じた世界展。次回も国立新美術館にて開催予定。
今回、多くの一般観覧者より、「ぜひ来年も訪れたい」「他に類のない見応えのある展覧会に出会った」「大変感銘を受けた」「昨年に続けて今年も興味深かった」など数多くの称賛が表された。大盛況のなか、本展は惜しまれつつも閉会した。

Exposition de l’Art Actuel France-Japon 16e édition

●本展覧会の図録を販売しております。過去の傾向をお知りになりたい方は参考になさってください。
図録販売ページはこちら
  • 多国籍の展示が話題を呼んだ

  • 会場へ何度も足を運んだザッキ氏とアレキシス氏

  • 丁寧に作品を鑑賞するケクラン会長

第16回日本・フランス現代美術世界展 入賞者発表
大賞

江崎 武春 「嵐の中のシャトー」油彩 91×72.7



●大賞 受賞者インタビューはこちらより
日仏賞

山田 和宏 「時刻の堆積」 色鉛筆 74.7×102

山本 智子「J'Aime Ce Petit Salon!」アクリル 80.3×100

サロン・ドトーヌ賞

梶田 幹穂 「降り注ぐ光柱」水墨 90.5×61.7

筒井 義明 「アイロ'14」油彩 100×72.7

パリ国際サロン賞

門田 良治 「月影」日本画 74.7×92.9

野上 恵子「想ひ」前衛書(墨・赤ワイン)」 179×89

新エコールドパリ浮世・絵(NEPU)賞

船田 春光「Assiduité(精進)」装芸画 80×65

熊谷 睦男 「延年の舞・老女<鎮魂X>」油彩 102×82.3

優秀賞

佐藤 喬「エコロジー・ジャパン'15《貝》No.3」アクリル 91×91

澤野 昭子  「ゆきどけ」油彩 79.8×99.8

津江 三千子「月華さがりばな」日本画 72.7×90.9

横前 征史「Ile de la Paix」油彩 63×74.8

審査員
ジャン・マリ・ザッキ    本展フランス側名誉会長兼運営委員長、ル・サロン名誉会長
              新エコールドパリ浮世・絵美術家協会会長他
エルベ・ロワリエ      サロン・ビオレ名誉会長、フランス教育功労章オフィシエ他
ロジェ・ブイヨ       フランス美術評論家
シルヴィ・ケクラン     サロン・ドトーヌ新会長
イザベル・シュミット    サロン・ドトーヌインターナショナルを代表して
馬郡 まりこ        JIAS /欧州美術クラブ代表 審査アドバイザーとして
特別賞 第16回日本・フランス現代美術世界展協賛賞
● マイメリ社日本総代理店、株式会社大日本美術工芸

【マイメリ賞】「マイメリ・ クラシコ油絵具画箱セット」
       江崎 武春      「嵐の中のシャトー」油彩 91×72.7
       加来 萬秋     「千年の奔流」油彩 72.7×60.6
       川村 紘子     「ひそかな楽しみ」 油彩 100×80.2
       小田巻 美良璃   「無題」 油彩 72.7×91


●株式会社 クサカベ 

【クサカベ賞】「水性アルキド樹脂絵具/アキーラ6号 18色セット」
       林 陽子      「ある日の詩」アクリル 32×40.5
       門田 良治     「月影」日本画 ジグレ 74.7×92.9
       瀬野 清      「ひまわり・残像」油彩 91×65.4

         
● 船岡キャンバス製造元、日本画材工業株式会社

【フナオカ特別賞 フナオカキャンバスB NO3 画布 10m 1本】
       熊谷 睦男     ※東日本大震災プロジェクトを代表して

【フナオカ準賞】(フナオカキャンバス中目 F100号 1本)
       田崎 ときこ   「ダンス&ミュージック」油彩 45.5×53
       上原 正治    「ほたるの灯」油彩 75×93
       吉井 悦志子   「ゆめ見る乙女」アクリル 65.2×100


●株式会社 生活の友社 美術の窓

【美術の窓賞】月刊『美術の窓』半年購読
       今村 天美    「椿」 日本画 93×74.7
       山本 智子     「J'Aime Ce Petit Salon!」アクリル 80.3×100
Page top
  • 国際美術賞展
  • 日本・フランス現代美術世界展
  • パリ国際サロン
  • 欧州美術クラブ 公式アカウント
  • クロアチア美術賞展公式アカウント
  • パリ国際サロン
Copyright © 2015 国際公募・美術展の欧州美術クラブ All rights reserved.