HOME > 展覧会レポート:受賞者インタビュー > フランス芸術アカデミー永世幹事アルノー・ドートリーブ氏選賞(2009) 倉数和文/永名二委

受賞者インタビュー

フランス学士院「芸術アカデミー」より永世幹事アルノー・ドートリーブ氏選賞2009年

Académie des Beaux-Arts/Paris

  • 倉数 和文氏

  • 永名 二委女史

2009年ル・サロン展に出品した倉数 和文/永名 二委両氏が、永世幹事アルノー・ドートリーブ氏選賞を受賞されました。

本賞は、フランス学士院を構成する5つのアカデミー《Académie des Beaux-Arts/アカデミー・デ・ボザール》(フランス学士院を構成する5つのアカデミーの一つ)の内、ルサロンなどの展覧会を通して、「アカデミー会員と同様の優れた才能をもった芸術家の活動を奨励する為」に送られる、大変名誉ある賞です。

優れた才能を奨励しその経歴の栄誉をたたえることを信念に、毎年多額の賞金を伴った数々の賞を授与しているこれらの賞は、2つの概念を持ち、そのきわだった能力を認定する為の賞である一方、コンクールとしての意味合いも持ちます。
  • (左)ドートリーブ氏

文化遺産と芸術を守る為の活動、芸術アカデミーについて
かつてのアカデミーは、徒弟制のもとで工房、職人組合などに属する芸術家が、芸術は知的な学問分野であり旧弊な制度は廃されるべきだとして結成した自由な集まりでした。
やがて国王直属の機関となり王立アカデミーとして、3つのアカデミーがありました。
(絵画彫刻・音楽・建築アカデミー)

フランス革命議会により、1791年王立アカデミーは廃止されましたが、1795年に再興し、王政復古期の1816年に「芸術アカデミー」に統合されました。


現在、アカデミー制度の中心になるのは、修業方式でない方法で芸術家を育てる教育機関(エコール・デ・ボザール)、若手の芸術家から優秀な者を選びイタリアなどへの学習旅行を贈るコンクール(ローマ大賞)、自分達の発表の場を自分達で確保する展覧会(サロン)の3つです。
芸術アカデミーは、行政議会や、更にカーサ・ベラスケス芸術評議会に参加することで、芸術教育にも取り組んでおり、機関の運営に大いに貢献しています。

時代を経て世界中に芸術表現を広い視野をもって伝えているアカデミーの美術館としての文化を保存する精神、文化的土台も忘れてはなりません。
パリの マルモッタン美術館、ブーローニュ・ビヤンクールのマルモッタン図書館、サンジャン-キャップ-フエラのロスチャイルドのエプルシ美術館、ジヴェルニーのクロード・モネの生家などが例にあげられます。

この人文学的な伝統を固持し、芸術アカデミーはフランス文化遺産の維持に細心の注意を払いながら、新たなアーティストの創造を奨励し促進しているのです。同様の観点から、アカデミーはまた、地方の、そして海外のアーティストたちとも親密な交流を築いています。

このような奨励活動に平行して、芸術アカデミーは、芸術家や協会に経済的援助を施し、数々のコンクールなどの芸術的行事を後援し、文化機関と提携するなど、盛んな活動を繰り広げています。
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