第1会場
ヴィットリアノ・エマヌエレ2世記念堂
Complesso del Vittoriano -Sala "Giubileo"
2003年4月2日(水)〜4月15日(火)
第2会場
ヴィラ・ポニアトゥスキー
Villa Poniatowski - "essiccatoio"
4月3日(木)〜4月23日(木)
展覧会報告
本展は去る4月2日〜23日の期間、ヴィットリアーノ(4/2〜15)及びヴィラ・ポニアトウスキー(4/3〜23)の2会場にて開催されました。
美術賞展の実績が認められ、この地での開催が実現したことは、大変名誉に思うと共に、出品者各位の努力に敬意を表したく存じます。
公の規模の大きい展覧会の開催については、その観客を迎えるに当たり厳しい法律が定められており、ヴィラ・ポニアトウスキーでの開催においても正面に通じる階段を容易に登れる様組み立て階段やエレベーターを設置し、あらゆる方が展観出来る様配慮されました。
ヴィラ・ポニアトウスキーの歴史的な趣のある階段を組み立て階段で覆われたのは、些か残念でしたが、何人に対しても文化的活動に参加出来るようにとの社会的配慮の徹底は日本もみならいたいところです。
4月3日のヴィラ・ポニアトウスキーでのオープニングレセプションでは、ブーリ氏、ローマ市役所関係者及び欧美代表馬郡の挨拶ではじまり、続いて加藤廬月女史、石井百合子女史による日本歌曲が披露されました。
又、高田墨山氏及びご高弟書作家による書のデモンストレーションや抹茶のサービスが行われ、会場に集まった現地関係者等多くの方々にとって多大な興味を抱かせる実演となりました。
ヴィラ・ポニアトウスキーは二期に分けての展示を予定しておりましたが、関係者の努力により全期を通じての展示が可能となり、長期間の展示となりました。
尚、現地からの報告によりますと、両会場の入場者数は7000人を超え、老若男女を問わず多くの方が来館してくださり、大盛況の開催となりました。
(左)第1会場ヴィットリアーノ・エマヌエレ2世記念堂。
(中央)ヴェネチア広場から見て左側にある美術館の正面入り口。左の青い垂れ幕が本展用。
(右)第2会場ヴィラ・ポニアトゥスキーポルゲーゼ公園のヴィラ・ジュリア所有の建物。
(左)展示風景
(右)欧美代表馬郡とともに取材を受けるローマ県議会副議長プーリー氏
(左)日本国と油彩画の表現・仕上げ技法の相違点を説明する欧美代表馬郡。ヴィットリアーノのオープニングにが10社を超える新聞社ならびにテレビ局が取材に駆けつけた。
(中央)高田墨山氏による書のデモンストレーション
(右)日本からの参加団がローマ美術学校を訪問
優秀賞:溝江 金吾(青森県)- 油彩/具象
優秀賞:村中 秀男(東京都)- 日本画/具象
優秀賞:岡 一艸 (埼玉県)- 現代書 *パリ国際サロン賞
優秀賞:桶田 洋明(鹿児島県)- テンペラ+油彩/具象 *テーラー財団賞
優秀賞:田中 宏治(愛知県)- アクリル/具象 *テーラー財団賞
優秀賞:山高 徹 (東京都)- 混合/半抽象 *テーラー財団賞
《立体特別賞》若森 良夫 (岐阜県)- 彫刻
《書特別賞》 小原 香菊 (東京都)- 漢字
《大衆賞》 徳田 政志 (愛媛県)- アクリル
《BUGLI&MINETTO 賞》 林 富美子(静岡県)- 水彩/半具象 *ドローイング賞
《MARIA CLAUDIA SIMOTTI 賞》 かみかぜ いのうえ (愛知県) -アクリル/抽象
《CARLO FRANCIOSA 賞》 陶山 広之(島根県)- 切り絵/具象
《BEHITO CORRADINI賞 》 伊藤 裕貴(福井県)- アクリル/具象
《CORRIERE DELLA SERA紙》 稗田 孝之(福岡)- 切り絵/具象
《MENSILE ROMALIFE紙》 伊地知 晃子(神奈川県)- 日本画/具象
《GIORNALE ITALIA SERA紙》 中野 昇二郎(兵庫県)- 油彩/具象
《CORRIERE DELLA SERA紙》 大野 美千代(高知県)- 油彩/具象
《QUOTIDIANO LA DISCUSSIONE紙》清水 照代(愛知県) - 油彩/具象
《CORRIERE DELLA SERA紙》 やたがい あつこ (栃木県)- 切り絵/具象
岡 一艸/ライネルト寿美子/坂本 龍彦/瀬下 ゆり子/鵜飼 義丈/山高 徹
*ギャラリーGAN.fにて『PRESSKIT PRIZE』として4/3〜30まで開催。原則として1人2点の
作品が発表され、開期中数点が販売され、閉期後も作家との相談の上、作品が取り扱われる。
◎大賞、金賞、銀賞、銅賞は賞状及び賞金
◎テーラー財団賞:テーラー財団会員推挙
◎パリ国際サロン賞:2004年『パリ国際サロン』招待
◎ドローイング賞:2004年『ドローイング・デッサン・版画コンクール』招待
◎その他の賞につきましては、賞状及び記念品
◆審査委員長 MASSIMO BUGLI :ローマ県議会副議長
◆審査員 CLAUDIA SIMOTTI :美術評論家/画廊経営者
◆審査員 CARLO FRANCIOSA:美術評論家/“CITTA' MESE”誌記者
◆審査員 BEHITO CORRADINI:美術評論家/記者
◆特別審査員 J.M.ZACCHI:フランス芸術家協会名誉会長
◇本展審査顧問 馬郡 俊文 : 欧州美術クラブ/JIAS代表