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サロン・ドトーヌ展報告

第120回 サロン・ドトーヌ2023/24 展覧会報告
第120回 サロン・ドトーヌ2023/24
第120回 サロン・ドトーヌ2023/24
会 期:1/17(水)~1/21(日) *1/17(水)はベルニサージュ
会 場:ラ・ヴィレット・グランド・ホール(パリ19区)
    La Grande Halle de La Villette
    Parc de la Villette-211 avenue Jean Jaurès 75019 Paris
主催:サロン・ドトーヌ協会(Société du Salon d'Automne)

ラ・ヴィレット・グランド・ホール外観に掲げられた巨大バナー

本年8月のパリ・オリンピックに向けたパリ市内の改修工事により、2024年より1月を新たな会期とし、パリ市内最も大きなラ・ヴィレット公園内「グランド・ホール」にて本展は幕を開けた。
一般公開に先駆け、招待者・関係者のみが集う初日(1/17)、あいにく冷たい雨に見舞われたが、17時の開場を待つ人々は皆、満面の笑顔を浮かべ、これから始まるベルニサージュを心待ちにしていた。

特別展示されたフランソワ ポンポン作品

厳重なセキュリティチェックをうけ会場入り。受付脇に特別展示された、動物を愛した彫刻家として知られるフランソワ ポンポンのシンボリックな作品らを横目に、展示エリアへ。

正面の1階フロアから階下に位置するイベントステージを中心に、黒を基調とした仕切り壁で造作された会場が大きく左右に展開する。
驚いたことに、前回展より展示エリアが大きく拡張、総勢1,100点もの現代アートが個性を放ちながら、観覧者を待ち受けていた。
開場直後より徐々に来場者は増え、作品に気を取られている間に気が付けばかなり混み合っていた。
アーティストらは、祝いのシャンパンを傾けながら、自身の作品の前で来場者に挨拶を交わしたり、熱心に美術談義を繰り広げたり、思い思いのサロン時間を過ごしていた。
観覧者に加え、サロン・ドトーヌ役員らも次々と日本作家のブースを訪れ、「とても興味深く、楽しく鑑賞した」など声をかけくださった。また、ル・サロン名誉会長ジャン・マリ・ザッキ氏*も日本作家作品をぜひ観たいと開場と同時に来場。一点一点丁寧に鑑賞し、来場した日本作家らに、作品を前に寸評を贈った。ザッキ氏は最後に「今回の日本作品も皆、本当に素晴らしい。アーティストの皆さまにぜひ伝えて欲しい。」と我々に熱いメッセージを託した。
  • ル・サロン名誉会長ザッキ氏とも鑑賞

19時、センターステージで本展開催を祝すイベントがスタート。
昨年4月より、サロン・ドトーヌ協会長に就任したギョーム ジル氏は、声高らかに、記念すべき第120回展の開会を宣言した。また、サロン・ドトーヌ協会が2022年からスタートさせたウクライナの芸術家支援に、協会の後援者としてデヴィ・スカルノ氏とアース・エイド・ソサエティ財団が財政を支援、15人名のアート作品の招待展示を実現した旨が紹介され、代表してデヴィ・スカルノ氏が登壇。
サロン・ドトーヌ協会のウクライナ支援への賛同を唱え、本展開催に祝辞を述べた。
その後、歌やファッションショーなどが次々に催され、サロンにさらなる華を添えた。
  • ベルニサージュで開会を宣言したジル会長

  • ウクライナへの芸術家支援事業が紹介された

会期を通し、JIAS/欧美主催「日本・フランス現代美術世界展」に出品経験のある海外アーティストに声をかけられる場面が幾度もあり、来場した関係者や知人に自ら日本作家作品を紹介いただくなど、長年にわたる日本とフランス画壇のアートによる交流が築いた絆を実感した。また「毎年、日本作品を観に来ている。今年も観る事ができて嬉しい」など、一般の来場者からもお声がけいただき、お気に入りの作家に向けたメッセージも頂戴した。
こうして、一般会期を含む5日間の本年のサロン・ドトーヌは、最終日の1月21日(日)をもって、多くの来場者で賑わう中、惜しまれながら幕を下ろした。1,100点にもおよぶ作品群は、いずれも現代を自由に闊歩しており、アートの未来を明るく照らしていた。

最後に、ギョーム ジル会長より、「次回展でも日本作家作品に出会えることを願っている。東京もしくはパリで再会しましょう」とメッセージを頂戴したことをこの場をかり、ご報告する。

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