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パリ国際サロン/ドローイング・コンクール 報告

2016年第31回パリ国際サロン報告 / 受賞者一覧

100名以上が集ったベルニサージュ

今回で31回を迎える本展は、ここに位置する2会場エスパス・コミンヌとギャラリー・デュ・マレにて、2017年11月17日(金)、第一線でフランス画壇を背負う美術関係者と多くの来場者に祝されながら開幕した。


会期:2017年11月17日(金)~19日(日)
会場:パリ市3区 エスパス・コミンヌ
   ギャラリー・デュ・マレ

画壇をリードする重鎮達が開会を祝した

国際画壇に真価を問う日本作品が華々しく展観された

じっくり観覧するル・サロン会長ドゥラルフ女史、ル・サロン副会長オベルチュール女史、ル・サロン役員ヨラン氏

中世には歴史深い貴族の館が立ち並び、今日では、その広大な屋敷跡にピカソ美術館やカルナヴァレ博物館をはじめとする著名なミュゼや劇場が密集しているパリ3区マレ地区は、週末には車道に歩行者が溢れ出すほど、押しも押されもせぬアートスポットである。

本サロンを牽引する会長 画家ジャン・マリ・ザッキ氏と副会長 画家エルベ・ロワリエ氏の作品を特別展示として迎え、国際画壇に真価を問う日本作品143名184点(個展部門15名54点、ドローイング部門41名43点含む)が華々しく展観された。
二つの会場
  • エスパス・コミンヌ

  • スタイリッシュで開放的な空間を演出する

  • ギャラリー・デュ・マレ

  • ヴォージュ広場、プロ画家達憧れの企画画廊

賑わいを見せたベルニサージュ

サロン界の重鎮が駆けつけたベルニサージュ

17日にコミンヌ、18日にギャラリー・デュ・マレにて行われたベルニサージュには、本展の会長ジャン・マリ・ザッキ、副会長エルベ・ロワリエに加え、審査員兼講評者を担う仏美術雑誌ユニベール・デザール編集長パトリス・ド・ラ・ペリエール氏が来場者を歓迎。

特別来賓として、《ル・サロン》より、現役会長のドゥラルフ女史、副会長クリスティーヌ・オベルチュール女史、同じく役員ルカ・ヨラン氏など、欧州美術クラブと理念を共有し、長年の親交で結ばれた数多くの美術関係者・現地作家らが列席。
開催に併せ来仏した出品作家代表団と合流し、親睦を深めた。

1985年来、パリで古くから芸術作品発表の場として定着していたサロン形式を採り入れ、邦人作家の優れた作品をパリで広く知らしめることを目的にスタートした本サロン。
現地美術関係者の招待客、毎年の開催を心待ちにしている美術愛好家のみならず、雑誌やインターネット、SNSを通じて、初めて足を運んだというパリジャンらも多数来場し、大変な賑わいをみせた。
  • 欧美代表 馬郡文平、ドゥラルフ会長、ペリエール、ザッキ

  • 名だたる芸術関係者が駆けつけた

  • 開催を心待ちにしている美術愛好家たち

  • 日本からも作家代表団が参加

一人一人に熱心なアドバイスを贈る美術関係者

17日の寸評会では、現地へ訪れた作家代表団へ寸評会が開催された。
ザッキ氏、ロワリエ氏、ド・ラ・ペリエール氏、ドゥラルフ女史が共演。参加作家はフランス画壇をリードする4名の視点から重層的な講評を得る稀有な機会に恵まれた。

ロワリエによる講評

  • 作家と向き合い真摯にアドバイスを贈る

  • 通訳を介し、それぞれの視点から寸評された

フランス画壇の若きホープとの芸術家交流イベント
18日には、フランス画壇の若きホープであり、2017年ル・サロンで金賞を受賞した画家 ルカ・ヨラン氏のアトリエを訪問。
現代的写実と神話的隠喩が融合する独自のコンポジション、緻密で丁寧なパフォーマンスにより完成された秀逸作品の制作工程を丁寧に教授された。


さらに、本サロン関係者やそのパートナーらと夕食を共にする機会に恵まれた代表団は、美味しい食事とワインを肴に芸術家同志の親交を深めた。
会期中、来場者より、「才能ある日本のアーティストへ。ブラヴォ!」「開催、おめでとう。大成功」「和の精神が宿るテクニックとテーマが素晴らしい!」「ハイクオリティ、感動した」など様々な賛辞が寄せられる中、無事3日間の会期を終了した。
  • ル・サロン金賞作家のルカ・ヨラン氏

  • アトリエでは数々のデモを披露してくれた

ギャラリー・デュ・マレ

回廊から覗くマレの風景

コミンヌ会場近く、フィーユデュ・カルヴェール駅前の「シルク・ディベール(冬の大サーカス)」には開場を待つ長蛇の列。そこからボーマルシェ大通りの向こう側へ視線を送ると、コミンヌ会場へと誘う黒地に鮮やかな赤の懸垂幕がはためいた。高い天井から溢れる自然光が融けこむ会場に集う多くのパリジャン。
プラス・デ・ヴォージュの照明を落とした回廊、ギャラリー・デュ・マレ会場のクリアガラスの向こう側で振りそそぐライティングに照らし出された日本作品の数々に魅入られ、足をとめる人々。日本の現代芸術を表象する多種学際的創造美が本年も躍動した瞬間をみた。

・本展特設Facebookなどによるインターネットの告知を見て集まった愛好家も合流し、親睦を深めた。

出品作家作品アルバム
  • 一流画廊が集うヴォージュ広場の回廊

  • 日本作品の数々に魅入られ、足をとめる人々。

  • 画廊の顧客が多く集まった

  • いつでも美術談義が白熱する本サロン

  • 左よりペリエール、ロワリエ

  • 会長ザッキ氏

世界観が好評を博した個展部門
「個展形式」で一連展示された作品群は、作家の創作個性を遺憾なく発揮し、好評を博した。
現地では個展広報カタログも配布され、Facebookなども通じ、作家プロフィールと共に広くパリ市内へ紹介された。


展示風景はfacebookでも紹介しています。
パトリス・ド・ラ・ペリエール氏による展覧会総評
「第31回パリ国際サロン」総評/パトリス・ド・ラ・ペリエール「ユニベール・デザール」編集長


今年もまた、ここパリにおいて、ひとつの叙情詩が紡がれる。コレクターや美術愛好家たちは、芸術的好奇心を充たす感性が自らに芽吹くのを見るだろう。東洋と西洋が融合し、または響き合う高質なサロン、「パリ国際サロン」のなかで。

ヴォージュ広場のギャラリー・デュ・マレ、エスパス・コミンヌに展示される作品群は、卓越した技術の向こうに、感性と次元的広がりをもたらし、アーティストのイマジネーションによって、日常世界に窓を穿つ。

伝統的な日本画、書、水墨画、油彩、アクリル、グアッシュ、水彩、切り絵、立体作品・・・、各分野のスペシャリストがここに集結する。

このサロンの出品作家たちは、それぞれの異なる人生での経験を反映し、様々なアプローチによって、生命に対する各々のビジョンを表現しようと真摯に試みる。抽象・具象問わず「創る」こととは生きること。そして、誰かと分かち合うこと。そして自身の限界を超え、アートのなかにすべてを表現しようとする強い信念を彼らはもつ。

このサロンの一部の出品作家たちはすでに成功し、シャンゼリゼ通りグラン・パレのガラス天井の下で催される国際展への出品によっても名が知られている。

本サロンのもうひとつの美点は「個展部門」である。一作家による複数展示形式が、我々にとってその作家の「世界観」への最良のアクセス方法である。学際的感性、豊かな芸術観に並々ならぬ情熱を注ぐ愛好家にとって、この新しいサロンは貴重な寄港地である。

情熱を持ってこのサロンを黎明期に立ち上げた私の友人、馬郡俊文※。偉大なる芸術愛好家。その名は私の胸の中にまだ生き生きと残っている。彼が支援したすべての者の心の中に。同じく彼が出会ったすべての者の記憶の中に。

今日、この輝かしい冒険の松明を、その父親と同量のエネルギーを持って受け継いだ―建築家であり東京大学で教鞭もとる―、馬郡文平にエールを送り、私の最後の挨拶と代えたい。


パトリス・ド・ラ・ペリエール
ユニベールデザール編集長
美術誌ユニベール・デザール(1994年創刊)の共同創始者兼編集者
-フランス・韓国文化賞(2004年在仏韓国大使館)
-芸術勲章受勲(2005年フランス文化省)
-韓国文化功労翡翠褒賞(2007年韓国大統領)
-《陸軍公認画家》(写真部門)指名(2007年フランス防衛省)
-《芸術-科学-文学協会》ヴェルメイユメダル(2008年)
-パリ市ヴェルメイユメダル(2009年パリ市長)
-仏陸軍公認画家協会会長選出(2013年)他多数
2018年 第31回パリ国際サロン 受賞者発表

大 賞

大 賞 : 高梨 美幸 「いつか見た夢~片翼の天使~」 油・テンペラ混合 80×100



受賞者インタビューはこちら

ザッキ賞

ザッキ賞:栗原 光峰「流」 創作書 190×100

ロワリエ賞

ロワリエ賞:井出 和之 「夜ノ木」 水墨 93×93

ギャラリー・デュ・マレ賞

ギャラリー・デュ・マレ賞:杉本 秀子 「花並木」 油彩80.3×100

ユニベール・デザール賞

ユニベール・デザール賞:阿万 孝司 「世界農業遺産‐五ヶ瀬町茶園風景‐」 油彩 90.9×116.7


※副賞として、ユニベール・デザール誌編集長パトリス・ド・ラ・ペリエール氏より寸評が贈られます

NEPU賞

NEPU賞:中村 マヤ 「DOWN TOWN RIVER SIDE」 油彩 62×78

NEPU賞:大波 天久 「夢想の集落」 墨象72.7×90.9

優秀賞

優秀賞:熊谷 睦男 「延年の舞・老女(鎮魂17-3)」 油彩 100×80.3

優秀賞:真船 艶  「不確かな記憶」 工芸(ガラス彩色) 119×61

優秀賞:三塚 洋子 「光と影」 油彩 74.7×62.6

優秀賞:及川 幸雄 「寒雀」 油彩 72.7×72.7

戸田 喜守 「窓」 木版画 51×72

渡部 昇  「Bus Street」 ダンボール アクリル絵具 72×51

賞審査員
ジャン・マリ・ザッキ(ル・サロン名誉会長/パリ国際サロン会長/NEPU会長/レジオン・ドヌール勲章受章)
エルベ・ロワリエ(サロン・ビオレ名誉会長/パリ国際サロン副会長/フランス教育功労賞オフィシエ)
ポール・フランス・ルチアニ(ギャラリー・デュ・マレ代表)
パトリス・ド・ラ・ペリエール(フランス美術雑誌 ユニベール・デザール編集長)
*審査アドバイザーとして・・・馬郡まりこ(欧州美術クラブ会長)、馬郡文平(同代表/JIAS日本国際美術家協会代表)
その他現地報告
現地用Facebook(フランス語/日本語)にて、展覧会の模様、展示風景などご紹介しています。
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