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ル・サロン報告

「2012ル・サロン」 展覧会報告
2012年度の「ART EN CAPITAL」はフランス芸術家協会主催ル・サロン展、コンパレゾン展、デッサン・水彩サロン展、アンデパンダン展の4サロンが一堂に会し、フランス国内外より合わせて2000作品が展示された。その中でもル・サロンは17世紀の王立絵画・彫刻アカデミーの芸術運動を発端に、ドラクロワ、マネ、ルノワールといった偉大な作家がかつて出品していた歴史あるサロンであり、1881年よりフランス芸術家協会運営の公募展となってから131回目を迎える今年は、国内外から約600作品が展示された。

会場のグラン・パレ前は沢山の入場者が列をなした

2012年ヴェルニサージュ
ル・サロン展ヴェルニサージュは11月27日(火)に開催された。初日ということもあり、グラン・パレの前には入場を待つ人で長蛇の列ができ、入場前より既に盛況ぶりがうかがえた。

(左)4つのサロンが一堂に会す「ART EN CAPITAL」
(右)ル・サロン名誉会長ザッキ氏、ロワリエ氏と見学をする参観団

欧美主催の参観団はル・サロン名誉会長であるザッキ氏、コンパレゾン展をはじめフランス画壇の第1線で活躍するエルヴェ・ロワリエ氏による寸評会に参加。続いて、コンパレゾン展に出品のロワリエ氏、ル・サロンに出品のザッキ氏の作品を本人の解説と共に見学した。
ヴェルニサージュは談笑する人で賑わい、特有の活気であふれていた。今回の企画・特別展は、19世紀に初めて女性の入校を許可するなど革新的な教育体制で知られ、その後の美術教育に大きな影響を与えたとされる私立美術学校アカデミー・ジュリアンにスポットをあて、その女子生徒達の作品を展示するというギヴェ会長の女性ならはの視点を感じさせるもので、多くの人が興味深げに眺めていた。
欧美より4名が入賞!日本人金賞の快挙
本年度のル・サロン展には欧州美術クラブより19名が入選出品した。
加藤三夫氏、釘貫正人氏、熊谷睦男氏の3名が銅賞を受賞し、倉数和文氏が昨年の銀賞に引き続き、本展の最高賞である金賞を受賞するという快挙を成し遂げた。
ル・サロン金賞は、かつてはジェリコーやクールベ、邦人作家では平賀亀祐、赤木曠児郎等が受賞した、フランス国内の展覧会の中で最も権威ある賞のひとつである。

金賞

金賞:倉数和文 「HIMAWARI」水墨画107×76
→受賞者インタビュー

銅賞

(左より)
銅賞:加藤 三夫「アンデルマット駅(スイス)」油彩 92.0×116.7
銅賞:釘貫 正人 「白樺」油彩 80.3×116.7
銅賞:熊谷 睦男「延年の舞・老女<鎮魂III>」油彩100×80.3

35000人以上の来場者を数え、フランス画壇の主要イヴェントである統合サロン「アール・オン・キャピタル」は、今年も大成功のうち12月2日(日)に幕を閉じた。

参観研修団とル・サロン名誉会長ジャン・マリ・ザッキ氏、エルベ・ロワリエ氏

尚、邦人作家参観団は本展開催に先立ち11月24日(土)に、フランス国内外の展覧会・ギャラリーで活躍するダニエル・ベルジェ氏のアトリエを訪問。同氏は2002年ル・サロン展で金賞を受賞し、現在フランス芸術家協会の絵画部門の委員も勤める実力派で、欧美関係展にも長年出品をしている。

いかにもフランス人らしいベルジェ氏こだわりのアトリエ

パリ19区のビュットショーモン公園に近いアトリエには、小さな空間に同氏のこだわりが凝縮されており、日本の浮世絵の構図に影響をうけたという自作の解説や、膨大な数の制作メモ、愛用の道具が紹介され、非常に内容の濃い時間を過ごした。

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