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欧美国際公募 美術賞展報告

第41回欧美国際公募「フランス美術賞展」展覧会報告 / 入賞者一覧
本展は去る2010年7月2日から7月12日まで、フランス ブルターニュ地方 モルビアン県ヴァンヌ市の協力のもと4つの会場にて開催され、日本人作家214人による313点の多種多様な技法作品が展示されました。
第1会場---港辺の観光局ホール Maison du tourisme
第1会場の【港辺の観光局ホール】には工芸作品、モノクロ作品など約20点が展示されました。
モルビアン湾のクルーズの拠点でもある港に面した明るい本会場は、ヴァカンスのこの季節連日大勢の観光客が訪れるヴァンヌ観光の入り口的存在の様でした。
各会場入り口には、高田墨山書家による、日仏語の展覧会名を表した垂れ幕が掲げられ、訪れる人を喜ばせました。
第2会場---アーミン城 Chateau de I'Hermine
第2会場の【アーミン城】には、書をはじめとするモノクロ作品、日本画、個展部門等、約50点が展示されました。
アーミン城はかつてブルターニュ公の居城であり、古都ヴァンヌの街を取り囲む城壁の南西に建てられました。
中世の街並みがそのまま残っている城砦都市、ヴァンヌの人気の観光スポットでもあり、連日多くの観光客も展覧会に訪れました。
第3会場---城壁の高塔 Tour du Connetable
第3会場の【城壁の高塔】には、立体作品や個展部門の壁面作品など約40点が展示されました。
1370〜90年ブルターニュ公ジャン4世によって造られた城壁は17世紀まで要塞として強化が続けられましたが、現在ではその一部が残っています。
城壁に囲まれた街の内部は5haの広さがあり、城壁への跳ね橋から見下ろす外堀
には花が咲き乱れる美しい庭園となっています。
第4会場---モルビアン県議会図書ホール Conseil General du Morbiha
美術賞展開催地の街「ヴァンヌ」は、ブルターニュの一番南に位置する広大なモルビアン県の県庁所在地がある都市です。
第4会場の【モルビアン県議会 図書ホール】はモルビアン県議会建物がそのまま会場となり、油彩、アクリル、水彩、日本画をはじめとする壁面作品と工芸作品など約200点が展示されました。

大聖堂や古い街並みを城壁が取り囲んでいる美しい町の各会場へは、ヴァンヌ市民をはじめ連日多くの方が来観されました。
日本からは参観研修団として33名が参加し、オープニングレセプション等に出席、文化人物交流が行なわれ、盛大な歓迎を受けました。
オープニング レセプション
オープニングは7月2日(金)10:30より港辺の観光局から各会場を巡り、県議会ホールにて開会式が催されました。
(写真)左よりガブリエル・ソーヴェ ヴァンヌ副市長文化担当、ジョルジュ・アンドレ ヴァンヌ副市長、奥=ブリュノー・ボダール モルビアン湾観光局局長、通訳アラン・オルテ氏、イヴ・ボリウス氏
県議会でのレセプションでは、パスカル・ガンドン モルビアン県議会広報の紹介により始まりました。

レセプションではイヴ・ボリウス モルビアン県議会議長、
ジョセフ-フランソワ・ケルゲリス モルビアン県議会議長、
フランソワ・グラール モルビアン県議会議員ヴァンヌ市長、
ガブリエル・ソーヴェ ヴァンヌ副市長文化担当等からご挨拶を賜りました。

美術関係者及び美術愛好家などが集結した大変盛大なレセプションにご招待される光栄に浴しました。

(写真上より)イヴ・ボリウス モルビアン県議会議長/ジョセフ-フランソワ・ケルゲリス モルビアン県議会議長/フランソワ・グラール モルビアン県議会議員ヴァンヌ市長
オープニングの夕べ

夕べ夕刻にはモルビアン湾の古城「スシニオ城」にてモルビアン県主催による「オープニングの夕べ」が催され、迎えられた本展出品者に対する最大の歓迎となりました。
夕べ213世紀はじめにブルターニュ公爵が狩りを楽しむ際に滞在する城として築かれたスシニオ城。

この城の内部は、現在でも礼拝堂、大広間等があり、モザイクタイル等も展示される考古学博物館となっています。
(写真上より)スシニオ城の跳ね橋城門にて中世の衣装でお出迎え 
オープニングの夕べにて、リモージュ・タルノー銀行のタルノー頭取によるご挨拶
ヴァンヌ市庁舎表敬訪問
7月3日(土)10:30よりブリュノー・ボダール モルビアン観光局局長の案内で、ヴァンヌ市庁舎へ表敬訪問を行いました。 

ネオルゴシック建築のヴァンヌ市庁舎にて、ジョルジュ・アンドレ ヴァンヌ副市長より、日本人作家による美術表現をヴァンヌに紹介する事は大変喜ばしいとのご挨拶を賜りました。

(写真)ブルターニュ公国最後の王妃の結婚の儀が描かれた美しいステンドグラスとネオゴシック建築の美しい市庁舎

デモンストレーション/ワークショップ
7月3日(土)午後、第2会場である【アーミン城】にて、出町千鶴子女史による“水墨”にはじまり、高田墨山氏を中心にした書象会代表書家による“書”のデモンストレーションが催されました。

デモンストレーションを魅入るヴァンヌ市民、高田墨山氏の作品「盲留美庵(モルビアン)」

同じくアーミン城にて開かれた“書”のワークショップには、ヴァンヌ近郊のアーティストや市民などが積極的に参加し、熱心に勉強されました。

(写真左)ワークショップの開催責任者でアーティストのビビアン・アンドレ女史

現地報道 プレス関係
モルビアン県議会にて記者会見が行われ、ラジオ局2社のインタビュー他、各メディアに本展覧会が掲載されました



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第41回フランス美術賞展 ムービー

第41回欧美国際公募「フランス美術賞展」入賞者一覧

準大賞

準大賞:大波 久夫    「虹の集落」墨象、90.9×116.7

準大賞:石川 清啓   「オ・ルヴォワール クレルモン」油彩、72.7×100

パリ国際サロン賞

パリ国際サロン賞:山﨑 恵水   「雪の海流」箔アート、72.8×103

パリ国際サロン賞:江戸屋 卋晃  「愛欲・想いを馳せる女」前衛書、90.9×72.7

日仏現代美術世界展賞

日仏現代美術世界展賞:中瀬 千恵子  「もうひとつの空」油彩、116.7×90.9

日仏現代美術世界展賞:松島 薫    「桜舞姫」アクリル コラージュ、103×72.8

ドローイング賞

ドローイング賞:國米 弘子   「LANDSCAPE 1015」樹脂絵具 アキーラ、60.6×72.7

ドローイング賞:大山 芳園    「未知へ・・・の」墨象、70×58

優秀賞

優秀賞:千葉 れい  「Snow Crystal」染色 シルク、63×73

優秀賞:蝶野 麗子  「蠅の家」日本画(和紙・顔彩)、90.9×72.7

優秀賞:芳賀 昭   「水明楼」油彩、72.7×91

優秀賞:河野 久美子 「白族の少女」工芸 人形、20×21×36

優秀賞:佐藤 正弥  「能登内浦海岸」油彩、93×119

優秀賞:杉本 秀子  「花並木」油彩、80×100

特別功労賞

特別功労賞:高田 墨山
「夫婦」前衛書、150x90
「Regard sur le Japon」前衛書、700x120

日仏友好賞

日仏友好賞:小川 仙草   「月兎」前衛書、120×54

日仏友好賞:大歳 紫水   「絵草紙」日本画、110×90

日仏友好賞:筒井 義明   「イズマイ'10」油彩、91×72.7

審査員
●イヴ・ボリウス モルビアン県議会議長
●ジョセフ-フランソワ・ケルゲリス モルビアン県議会議長
●フランソワ・グラール モルビアン県議会議員ヴァンヌ市長
●ガブリエル・ソーヴェ ヴァンヌ副市長文化担当
●ブリュノー・ボダール モルビアン湾観光局局長
●ヤニック・ドワイヨン ギャラリードワイヨンオーナー
●馬郡 俊文 欧州美術クラブ、JIAS日本国際美術家協会、新エコールドパリ浮世・絵美術家協会東京本部会長 (※オリジナリティーの保証人として参加)
副賞
●大賞該当者なし:準大賞・・・副賞賞金100万円は準大賞2名に分けられる【副賞】賞金100万円、 欧美ホームページ上でインタビュー記事等掲載
●パリ国際サロン賞 2名:次回『パリ国際サロン』出品招待
●日仏現代美術世界展賞 2名:2011年『第12回日本・フランス現代美術世界展』出品招待
●ドローイング賞 2名:次回『ドローイング・デッサン・版画コンクール』出品招待
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