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欧美国際公募 美術賞展報告

〜第50回記念〜スペイン美術賞展 展覧会報告(2018)/入賞者一覧
本年度欧美国際公募「〜第50回記念〜スペイン美術賞展」は、アストゥリアス州アストゥリアス県ヒホン市「ヒホン文化センター」にて、5月28日(月)から6月10日(日)まで開催された。

18世紀にこの地に生まれ、自由主義を代表する政治家兼スペイン・ロマン主義の詩人-フランシスコ・ホセ・デ・ゴヤが心酔し、肖像画を描いた数少ない高潔の士-ホベリャーノスが、勤勉ながら苦しい生活を送るヒホン漁民のために建設したスペイン初の職業訓練校。現在はヒホン教育大学が併設され、涸れることのない市民の「文化、知識欲、人類愛」の象徴かつ発信拠点「ヒホン市文化センター(旧王立博物館)」。
記念すべき本展はここに、大勢の市民、メディア、市関係者に祝されながら盛大に幕を開けた。

展覧会:「〜第50回記念〜スペイン美術賞展(2018)」
会期:2018年5月28日(月)から6月10日(日)
会場:アストゥリアス州アストゥリアス県ヒホン市
   「ヒホン文化センター」(旧王立歴史博物館)
共催:ヒホン市
後援:
在スペイン日本国大使館
ヒホン文化財団・ヒホン教育大学
ヒホン市観光局
  • 現地メディア、美術関係者から熱烈な歓迎を受けたオープニング

多種別による日本作品の展示
  • 6mの書のバナーが会場を彩った

  • 作家団も市関係者より歓迎を受けた

入り口正面に据えられた日の丸をモチーフとした本展サインを中心に左右に展開するメイン会場には「ミニ個展部門」3~5点の連作を含む日本作家183名253作品が、白を基調とした明るい内装と開放的な天井のもと展観。同時に、海外でも評価の高い国際作家とその作品として、2018年を代表する新エコールドパリ浮世・絵美術家協会(NEPU)公認作家「NEPU代表作家」5名の作品も紹介された。

油彩、アクリル画、水彩、日本画、書、水墨、ペン画、立体、工芸作品等々。現代日本アートを担う作家らの技法と多種多彩な表現の広がりに、文化・芸術にひときわ関心の高い学生や家族連れ、芸術愛好家たち観る者全てが一瞬にして目を奪われ、東洋からやって来た独創的な創造美の前で言葉を交わし、いつまでも魅入っていた。
  • 多くの市民が集った会場風景

  • 作家団一人ずつに丁寧に寸評が贈られた

現地関係者、市民らによる歓迎を受け日西文化の交流となった
オープニングイベントが開催された

作家代表団として32名が現地を来訪

また、日本からの作家代表団として32名が現地を来訪、オープニング・セレモニーや現地市民との交流イベントに参加。
5月28日(月)オープニングの際には、会場を埋め尽くした市民、現地メディア、美術関係者から熱烈な歓迎を受けた。

ヒホン市文化参事官兼文化財団長官モンセラット・ロペス女史、ヒホン市観光局長ホルヘ・パラシオス氏、在スペイン日本国大使館広報文化担当官 鈴木暁氏より祝辞が贈られ、次いで欧美/JIAS代表馬郡文平が開催までに尽力いただいた関係者各位に御礼の辞を述べた。
  • 浴衣のプレゼントに笑顔を見せる本展関係者

デモンストレーションや寸評会による交流

吹き抜けのステージにて行われた書のデモンストレーション

一般公開に際しては、会場中央吹き抜けのステージにて、作家代表団より、栗原光峰女史による書のデモンストレーションが行われた。舞台は一瞬で女史の創り出すひとつの宇宙に包まれ、実演後に作品が掲げられると、その繊細で力強い作品に、拍手が鳴り止まなかった。

寸評会では、ヒホン市文化財団ディレクター ラケル・ロドリゲス女史、ヒホン国立美術館長ルシア・ペラエス女史、美術史家兼美術展総指揮官ナタリア・アルドゥエンゴ女史ら3名による複層的で示唆に富んだ寸評が代表団ひとりひとりに贈られた。
  • 栗原光峰女史によるパフォーマンスが披露された

  • 日本に関心のある市民が集う会場

アーティスト交流
5月29日(火)、代表団は市関係者の案内のもと、プロジェクト・アーティスティック・カーサ・アントニオが運営する通称“PACA”を訪問した。
PACAではこの地方に続いてきた昔ながらの自給自足生活を営み、澄み切った環境下でアーティストの制作を全面的にバックアップ。この活動は世界に発信され、国際的にも大きな注目を集めている。
前衛アーティストを中心に国内外から多くの芸術家がここを訪れ、大自然の中で、純粋な喜びと共に創作に勤しみ、アートを通して海外のアートコミュニティと対話を実現している。
  • “PACA”を訪問した作家代表団

  • アーティスト同士の惜しみない交流がなされた

日本からの代表団はヒホン市庁舎を表敬訪問。
市関係者に熱い歓迎を受けた。その様子は地元メディアに大きくとりあげられ、主催側を代表し馬郡も現地メディアからインタビューを受け、本展趣旨、出品作家、文化交流イベントについて宣揚した。

さらに今回、日本の芸術文化に特に関心の高い市民のために、市議会より4時間入替制で要請いただいた日本作家代表団による「折り紙」「書」のワークショップ、「浮世絵」「現代日本建築」をテーマとした講演会が展示会場内カンファレンスルームで開催された。各回ともに子供連れから老人まで活気にあふれ、市民たちは、日本の芸術・文化に触れながら代表団との交流を楽しんだ。
  • ヒホン市文化センター内教育大学で講演会を開催

  • 欧州美術クラブより浮世絵の講演会等を市民へ催した

  • 市庁舎を表敬訪問

  • インタビューを受ける代表馬郡

  • 市庁舎にて現地メディアから取材を受ける代表

  • ラジオ、新聞、テレビ等でも本展がPRされた

会場に入りきれないほどの大勢の参加者

  • 大好評を博した書のワークショップ

  • 大人から子供まで文化交流を楽しんだ

  • 芸術の関心の高い市民が多く訪れた

  • オリジナルバナーも会場を彩る

市民全体からあたたかく迎え入れられた本展は無事に会期を終えた
代表団は、現地市民、関係者から惜しみない歓迎を受け、途絶えることのない交流と再来を誓い、ヒホン市を後にした。
本展は現地チラシ、ポスターなどの配布物の他、インターネットなどで大きく広報されました。特に開催イベントの様子は本展公式facebookやファームfacebook、シチリアTVにてリアルタイムで写真や動画が掲載・報道され、多くの反響の声を頂いたと市関係者からは驚きの声が届いております。一部ではございますが、以下にインターネットアドレスを記載いたします。

facebookにてリアルタイムで配信された本展の模様もご覧いただけます。
○公式facebook:JAPÓN LÍNEA Y COLOR 50

展示風景アルバムはこちら

○現地新聞(外部サイト)
〜第50回記念〜スペイン美術賞展 入賞者

大賞

大賞:小村 順「時の流れのままに」染色(ゴート)、73×60

大賞受賞者インタビューはこちらよりご覧いただけます

準大賞

準大賞:工藤 秀子「Laws of Nature-1」版画(エッチング+手彩色)、46×57

準大賞:坂本 龍彦 「Ryu-jinja」油彩、97×82

パリ国際サロン賞

パリ国際サロン賞:塩江 義宏「聖滝祭の宵」油彩、73×91

武田 祐実「反射絢爛」アクリル、45.5×53

優秀賞

優秀賞:門永 哲郎「花の風」
木彫、25×20×64

金澤 洋輝「鰐」
ペン画、91×116.7

栗原 光峰「泪」
創作書、180×100

門田 良治「神秘の砦」、
ペン画、90×72.7

土屋 千代美「希望」、
版画(木版)、58.5×89.7

上原 正治「夜の灯り」、
油彩、80.3×100

《審査員》
モンセラット・ロペス(ヒホン市文化参事官 兼 文化財団長官)
ルシア・ペラエス(ヒホン国立美術館館長)
ナタリア・アルドゥエンゴ(美術史家及び美術展総指揮官)
現地美術関係者
馬郡文平(欧州美術クラブ代表 審査アドバイザーとして参加)
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