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サロン・ドトーヌ展報告

「2020 サロン・ドトーヌ」 展覧会報告
新型コロナウイルス感染拡大防止策の一環として、開催目前に不催行を余儀なくされた「サロン・ドトーヌ2020」に代わり、急遽、芸術文化の歴史的中心地パリ6区のギャラリーに会場を移した「サロン・ドトーヌ日本作家展2020」は、本来と同時期10月14日(水)~17日 (土)にて開催、欧州美術クラブを通じ「サロン・ドトーヌ2020」入選作品計115点に加え、サロン・ドトーヌ役員6名の本年度作品が展覧された。

本展特別ダイジェスト映像


(会場設営からオープンまで)

ギャラリー・ヨーロッパ

「サロン・ドトーヌ日本作家展 2020」
会期:2020年10月14日(水)~17日(土)
会場:ギャラリー・ヨーロッパ
新会場 「ギャラリー・ヨーロッパ」について
新会場となったギャラリー・ヨーロッパは、右岸にルーブル美術館、左岸にはナショナル・エコール・デボザールを一望するポン・デザール(芸術橋)から続く「セーヌ通り」に面する。

両側に画廊が並ぶことから「ギャラリー通り」とも呼ばれ、観光客だけでなく地元のアーティスト、ギャラリスト、キュレーター、美術学生などにも長く愛されているエリアに在る。

10月半ばとはいえ朝晩は乾燥した風が吹き、初冬のように冷え込む中、コロナウイルス感染症の影響で様々な制限下ではあったが、界隈のカフェテラスではパリジャン達は会話を楽しみ、通行人も横行する様子は、いつもと変わらぬ長閑な光景であった。
セーヌ通りに面した大きなショーウィンドウからは一見して、開放感がある明るい吹き抜けのギャラリーと、様々な作品が展覧される様子が伺える。多くの通行人が興味深げに覗き込み、スタッフに一声かけ来廊。中には、中止になった「ドトーヌ」のポスターをみて訪れるドトーヌ作家の姿もあった。

会期初日にはサロン・ドトーヌ関係者が来場。ケクラン会長、ルグラン ドゥニ絵画部門長、デヴィル ジャン同部門長、モレル ロベール事務総長補佐、ドトーヌ作家コンスエラ女史。「毎年、会期中は催し物で忙しいが、今回は作品をゆっくり観ることができる」など、役員らは会話を楽しみつつ、時間をかけ作品を閲覧した。その後、中央ホールにてフランスで活躍するミュージシャンDINO氏によるライブ・パフォーマンスが催され、美術と音楽が美しいアートセッションを奏でた。サン・ジェルマン地区に漏れ聞こえる演奏はさらなる来場者を誘い、ささやかながら開催を祝した。

New!2020.11.13開催によせて〜関係者からのメッセージ映像

  • フランスで活躍するミュージシャンDINO氏

  • サン・ジェルマン地区に漏れ聞こえる演奏はさらなる来場者を誘った

ケクラン会長スピーチより



(要約より)「残念ながら本年のサロン・ドトーヌは不催行となりましたが、『サロン・ドトーヌ日本作家展2020』 がここ“パリのアートの中心地”で開催できたことは、たいへん奇跡的で嬉しく思っております。
今回は日本作家の皆様とお目にかかる事はできませんでしたが、作品とはこうして出会うことができました。
近年特にサロン・ドトーヌ作家と日本作家は固い友情で結ばれ、東京—パリを行き来し、互いに切磋琢磨して新作を創っている。このアートによって結ばれた真の友情を今後も継いでいきたいと思います。また、本展の様子はネットを介し世界中に発信され、日仏両国の作家の皆様にも届くでしょう。我々はこの困難な期間を乗り切り、必ず再会することを、楽しみにしております」
会期中、上記ならびにその他のサロン・ドトーヌ関係者、ドトーヌ作家らも代わるがわる来場され、「サロン・ドトーヌ2020が不催行になり、とても落胆していたが、今日のすばらしい展示作品をみて勇気を得た。今後も創作をつづけたい」などメッセージを口にされた。
本展は最終日まで連日、地元のアート関係者をはじめ多くの来場者が訪れ、毎日足を運ぶ画廊関係者の姿もあった。難しい情勢下ではあったが、「アートのフランス」の底力を感じさせる活気に満ちた界隈に、新鮮な驚きをもって迎えられ、称賛の声の中、会の幕はおろされた。
日本ならではの個性豊かな展観
  • ドトーヌ本展デザインそのままににドトーヌ事務局が作成したポスター

2020年サロン・ドトーヌ展の開催について

新型コロナウイルス感染拡大防止策としてパリが「警戒強化ゾーン」に指定されたことで、サロン・ドトーヌ協会は本年度「サロン・ドトーヌ2020」開催を断念、不催行を決定。今回の不催行は不可抗力による事象と受けとめるも、今年入選され紹介されるはずだった日本のアーティストたちと作品を特にフランス美術界に紹介する方法をサロン・ドトーヌ協会と対応策を協議、急遽、本展開催決定に至りました。なお、展覧会ポスターは、ドトーヌ本展デザインそのままに、本展用にドトーヌ事務局が作成、本会場決定においては、セヴェラック カトリーヌ副会長に尽力いただきました。
また、会期前広報につきましてはパリ市の警戒措置を配慮し、慎重に発信された旨、あわせてここに報告いたします。
展示風景(一部)紹介
  • サロン・ドトーヌ会長 シルヴィ・ケクラン氏作品

  • サロン・ドトーヌ事務総長補佐 モレル・ロベール氏

  • ドトーヌ絵画部門長 デヴィル・ジャン氏

  • ドトーヌ絵画部門長 ダンネル・ミシェル氏

  • ドトーヌ絵画部門長 ルグラン・ドゥニ氏

  • ドトーヌ副会長 セヴェラック・カトリーヌ氏

サロン・ドトーヌ協会は、「サロン・ドトーヌ2020」全出品作品を掲載した「バーチャル展」のネット公開(本年末頃)を予定。
詳細がわかり次第ご案内申し上げます。今暫くお待ちください。
また出品作家への「サロン・ドトーヌ2020」印刷版図録は2021年3~4月頃謹呈・配送予定です。
Facebookアルバムにて展示風景アルバムのご紹介
出品作品の展示風景がfacebookのアルバムにて多数紹介しています

展示風景写真をご紹介します。

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