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受賞者インタビュー

第23回日本・フランス現代美術世界展 大賞:冨美 七朗
2022年8月11日(木)〜21日(日)まで国立新美術館3A3B「第23回日本・フランス現代美術世界展」大賞の受賞インタビューです。

国立新美術館3A 3B展示室風景より

●前回展の展覧会報告、その他の入賞作家発表はこちらよりご覧いただけます

「第23回日本・フランス現代美術世界展」レポート
第23回日本・フランス現代美術世界展 大賞受賞作品

冨美 七朗 / TOMI Shichiro 「カーニバル」 アクリル 100.0×80.3

大賞受賞インタビュー
自分の頭で考え、自分で試し、自分で工夫することが好きなんです


Q:この度は大賞受賞おめでとうございます。まずは感想をお聞かせください。
展覧会の後、長年の出品仲間から「大賞おめでとう」と連絡が入りそこで知りました。とても驚きました。嬉しかったです。
Q:受賞作品「カーニバル」の制作時に特に工夫された点や気をつけた点があればお聞かせください
自分の作品はいつも綿布や帆布を自分で見つけ購入し、手で縫ったり、ミシンで縫い合わせながらキャンバスを作る所からはじまりまっています。制作で特に大事にしているのは「下地づくり」です。下地が一番大事です。世界堂などで下地となる材料を購入し、種別はアクリル作品ですが、凹凸が生まれるよう、マチエールをいかに作り出せるかを自分なりに工夫し研究をしています。
殆どの作品は、テーマをあえて決めず、デッサンもせず、とにかく下地から作り出し、そうしているうちに形が出来上がってきます。テーマは後から生まれたものから湧き出てきます。
作品のモチーフは殆どが「人」です。下地作りをしている間に出てきたのが、この「カーニバル」という作品になりました。
Q:日々、特に研究や探究を続けていることがあれば教えてください
私が日々こだわっている事は“色”です。
やっぱり色が好きなんです。
特に私はブルーやグリーンの色がとても好きです。
リキテックスと日本画の粉末を混ぜたり、世界堂で様々な画材を買ってきては色を作っていますが、なかなか思うようにはいきません。
自分の頭で考え、自分で試し、自分で工夫することが好きなんです。

Q:新たに挑戦されている作品や、今後のテーマなどがあればお聞かせください
今年に関してはテーマがあります。
長年支えてくれた妻が施設に入ってしまい、家に帰る事が叶わなくなってしまいました。
この1年は夫婦の別れをテーマに描いています。別れは誰でも必ず訪れるものですが、今年はこれを自分のテーマにしています。
Q:冨美さんが絵画を始めたきっかけはどのようなものでしたか?
昔から絵が好きでした。
それこそ本当に小さな子供の頃から。
いわゆる美術大学等の専門の教育は受けていません。自己流でやってきました。
そうしたら入選をしてしまい、もっと絵が好きになってしまいました。
人からああしろ、こうしろ、と言われることが嫌いなので(笑)、自分で考えて、自分で身に着けていくことが好きなんです。

Q:影響を受けたアーティストはいますか?
福沢 一郎さんです。シュルレアリズムの洋画家で著名な方です。アトリエにも何度も伺った事があり、そこで先生に様々な作品を見せていただきました。そしてもっと好きになりました。
Q:普段の制作時間などを教えてください
絵は毎日描いています。
最近は午前中の体調が良いので、午前中に制作をすることが多いです。
Q:これから海外展や国際公募展へご挑戦される、または挑戦するか迷っている作家様へご自身の経験をふまえてメッセージがあればお聞かせください。
私は先代の創業者馬郡俊文さんに、本当にお世話になりました。
はじめは何十年も前、記事か何かで欧州美術クラブのイタリア美術賞展の事を知ったことがきっかけでした。自分はこういう展覧会に出してみたい、海外に作品を出品してみたい、そんな願いを叶えてくれた欧美さんには、これからも出せる範囲でずっと出品をしていきたいと思っています。馬郡俊文さんが亡くなった時は、大好きな人だったので本当に悲しかったです。
今回、久しぶりの出品でしたが、昔の仲間にも会えてよかったですし、国立新美術館での第24回展でまた皆や皆さんの作品と会えることが今の楽しみです。
海外での発表の場を持ちたい方は、一度出してみたら良いのではないかと思います。
Q:今後の抱負や、近年の活動をお聞かせください
2023年は8月の国立新美術館で開催される、第24回日本・フランス現代美術世界展パリ国際サロンに、大賞受賞の副賞として、壁面一面特別展示に挑戦します。
他にも全国のあまり知られていないようなコンクールに小さな作品などを多数出しています。松本市美術館の70歳以上の公募による美術展「老いるほど若くなる」入賞や、福井の「FUKUIサムホール展」にも出し大賞を受賞することができました。
絵は続けていきたいと思っています。
  • 2009年パリ国際サロン会場にて

2023年アトリエにて

冨美 七朗/TOMI Shichiro  略歴
テーラー財団会員/JIAS日本国際美術家協会会員/パリ国際サロン会員/サロン・ドトーヌ会員

• 1937年 浜松市生まれ
• 2000年 ドイツ美術賞展・パリ国際サロン展(〜2007)(ユ二ベールデザール賞)
• 2001年 ルサロン展・日仏中現代美術世界展(最高賞)日仏現代美術岡崎展(テ−ラー財団賞)
• 2002年 ルサロン展・スペイン美術賞展・パリ国際サロン展(アンビーユ賞)
• 2003年 サロンドートンヌ展(〜2007年)・ルサロン展・パリ国際サロン展(パリ国際サロン賞)
・イタリア美術賞展 ・上野の森美術館大賞展・日仏現代美術世界展(パリ国際サロン賞)
• 2004年 キューバ美術賞展・ユリージョン現代美術世界展・個展(原宿)
• 2005年 スペイン美術賞展(金賞)・個展(銀座)
• 2006年 日仏中現代美術世界展(日仏賞)・フランス美術賞展・個展(国立)
• 2007年~ 個展(K‘sギャラリー)
• 2008年 日本・フランス現代美術世界展“日仏賞”
• 2009年 欧美国際公募アメリカ美術賞展“大賞”
• 2021年 第17回世界絵画大賞展 
• 第30回 日本の自然を描く展 自由部門“彫刻の森美術館賞”
• 第34回 日本の自然を描く展 自由部門“美ヶ原高原美術館賞”
• 第39回 FUKUIサムホール展“大賞”
• 第9回  老いるほど若くなる展 入賞 テレビ信州賞
第23回 日本・フランス現代美術賞展(2022)“大賞”

第24回日本・フランス現代美術世界展にて壁面一面特別展示に出品予定(2023.8.11~国立新美術館)
ありがとうございました。

●日本・フランス現代美術世界展ページはこちらより

●展覧会報告ページはこちらより
「第23回日本・フランス現代美術世界展」レポート

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  • 2009年サロン・ドトーヌ会場での展示

  • ヴェルデイユ氏による寸評風景

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