NEPU代表作家
2025年NEPU代表作家/Les représentants UKIYO-É2024

Les représentants UKIYO-É 2025/2025年NEPU代表作家。
2025年に欧州美術クラブ/JIAS関係展にて発表された賞でNEPU賞氏受賞作家が誕生しNEPU代表作家に選出されました。
新エコールドパリ浮世・絵美術家協会の活動を普及する目的で 【2025年を代表する公認作家】とし、1年間国内外で広報されます。
第37回パリ国際サロン(2024)
第25回日本・フランス現代美術世界展(2024)
・OBATA Atsuko 小畑 敦子
・KURIHARA Koho 栗原 光峯
・KATANO Eiko 片野 栄子
・TAKEDA Yasuo 武田 保男
・AOYAMA Shigeru 青山 繫
代表作家は1年間の国内外にて広報活動されます
・第26回日本・フランス現代美術世界展(2025)での招待出品・展示紹介(予定)
・第39回パリ国際サロン(2026)での招待出品・展示紹介(予定)
NEPU代表作家インタビュー
OBATA Atsuko 小畑 敦子

小畑 敦子 「猫とカラスノエンドウ」
油彩 80.3×100.0
Q1 本賞受賞おめでとうございます。受賞作品の制作時に特に工夫された点や気をつけた点があればお聞かせください。
猫とパズルのありえない空間を本当らしく見てもらうために、季節感を大切に。
今回は春なので、春に咲く花とぼんやりした日差しを感じられるように仕上げました。
Q2 日頃、テーマやモチーフなどはどのように決めていますか?
また、インスピレーションを得る物やシチュエーション、そのために心掛けている事などあればお聞かせください。
その時々に目にとまるもの好きなもので制作しています。
ずっと描きたいと思っていたカラスノエンドウは、いつも咲いているように感じていたのに、調べてみると3月から6月と短い生に驚いたり、「喜びの訪れ」「未来の幸せ」の花言葉に嬉しい気持ちになったり、制作の過程で知ることも多く、作品を通しての発見も楽しみにしています。

表彰式にてジャン・マリ・ザッキ氏と(2024年)
Q3 日頃の制作スタイル(場所や時間、その他)があればお聞かせください。
月〜金まで絵画からは離れた仕事に従事し、土日祝と正月休みに制作しています。
平日は、なかなか制作する時間が取れないので、メモがわりに携帯で、猫はもちろん空や草花の写真をたくさん撮っていて、何枚もの写真を組み合わせて一枚の絵を作り上げます。
Q4 現在のスタイルを確立するまでに分岐点となった事象や影響を受けた人物、作品、事象などあればお聞かせください。
我が家に猫がやって来たところから猫を描くようになりました。
好きなものを集めて描いているうちに現在のスタイルになりました。
ル・サロン2024 フランス芸術家協会友の会賞
「ひなたぼっこ」 油彩 74.0×92.5ル・サロン2025 メンション
「さくらの季節」 油彩 60.6×72.7
Q5 現在私ども関連展にご出品の作品種別以外に作品制作をなさっていればお聞かせください。
ペン画、色鉛筆画。
Q6 今後の課題や挑戦したいことなどあればお聞かせください。
色々な材料での制作。

■OBATA Atsuko 小畑 敦子 略歴
1984年 名古屋芸術大学絵画科洋画卒業
【個展】
1987・1988・1989・1991年 枚方市民ギャラリー/1994・2007年 大阪/1997・2000・2003年 大阪府池田市民ギャラリー/2008年 神戸/2011年 兵庫県立美術館(10m50㎝猫絵巻 油絵×2点)/2015年 東京表参道ギャラリーサロンドフルール/2020年 兵庫県宝塚市立文化芸術センター〜2024同センターにてグループ展/2025年 神戸阪急百貨店 @TRUNK GALLERY
【出展・受賞】
1996年 上野の森美術館日本の自然を描く展入選
2011・2012・2014・2015・2016年 アートサロン展入選(東京 国立新美術館・大阪市美術館)
2016〜2024年 日本・フランス現代美術世界展
2016年 マイメリ賞/2018年 パリ国際サロン賞、協賛賞(美術の窓賞)/2020・2024年 新エコールドパリ浮世・絵(NEPU)賞/2021年 日仏賞/2022年 優秀賞(具象表現)/2023年 優秀賞(油彩)/2024年 ザッキ賞
2017~2021年 欧美国際公募 美術賞展
2017〜2024年 パリ国際サロン
2019年 優秀賞/2020・2024年 ザッキ賞
2018〜2022年 New York Caelum Gallery Japanese Selected Artists展
2018・2021年 サロン・ドトーヌ展入選
2019〜2025年 ル・サロン展入選
2024年 フランス芸術家協会友の会賞
2025年 メンション
2019年 WORLD ART DUBAI(ドバイ ドバイワールドトレードセンター)
2019年 上海風月舎ミニ個展(中国 上海 上海風月舎画廊)
2019年 INTERNATIONAL FRIENDSHIP EXHIBITION in New Jersey(アメリカニュージャージー州)
2021年 HONOBONO ART(神戸阪急百貨店・Pad-gallery)
2022・2023年 TOKYO世界展
2024年 ART SHOPPING(パリ カルーゼル・デュ・ルーブル)
KURIHARA Koho 栗原 光峯

栗原光峯 「魚化龍」
漢字書(甲骨文字) 420.0×130.0
Q1 本賞の受賞おめでとうございます。受賞作品の制作時に特に工夫された点があればお聞かせください。
特に余白の美しさを意識しました。甲骨文字の「化」という字は動物の骨に石で刻んだ3500年前の文字らしく表現、「魚」は水の中からハネている様に、「龍」は∞のフォルムをイメージして壮大さと威厳を表しました。
Q2 日頃、テーマやモチーフなどはどのように決めていますか?
また、インスピレーションを得る物やシチュエーション、そのために心掛けている事などあればお聞かせください。
最近は、その年の干支が入った熟語を選び、そのエネルギーに助けてもらっています。
夜中、静寂の中で大作は2枚書きますが、ほとんどの場合1枚目が新鮮で線が活きています。
故に、図案を考える時間が重要です。イメージが頭にしっかり入るまでデザインを練ってから実際に書く作業に入ります。

ニューヨークの路上にてパフォーマンス
Q3 日頃の制作スタイル(場所や時間、その他)があればお聞かせください。
普段、アトリエも教室も大作を書く生徒が使う事もありますので、私はこの日!!と決めて情報を断ち、夜中に書いて一週間乾かし、表装に出します。年末年始やゴールデンウィークなど長期お稽古が休みの時が良いタイミングです。
たまに外で奉納揮毫した時に書いた物が上手く書けていたりします。皆の視線や祈りのパワーが文字に影響するのだと思います。

ル・サロン2019出品 「抱擁 -Asia-」 創作書 133.5×64.5
Q4 現在のスタイルを確立するまでに分岐点となった事象や影響を受けた人物、作品、事象などあればお聞かせください。
40歳の時フランスで見た草間弥生氏のインスタレーション「ピンクの部屋」は20年経った今でも色あせない。
藤田嗣治氏の生き方や作品中の白の表現に影響を受け、ヨーロッパでの出品を強く意識した。
欧美さんには、自分でインターネットで調べてチャレンジした。
旅先や東京で出会った人達との交流やアドバイスは宝物である。
2016年家族が病になり、筆が持てなくなる。その時絞り出した作品「抱擁asia」がル・サロンに入選する。
人生万事塞翁が馬だと悟った。
Q5 現在私ども関連展にご出品の作品種別以外に作品制作をなさっていればお聞かせください。
現在制作中の立体作品はパーツを追加してどんどん壮大な作品にしていきたいと考えている(魚化龍 立方体作品)。
今年は蜘蛛の巣をモチーフにした、平面や立体作品を手がけている。テーマは「光と影」。
サロン・ドトーヌ作品のテーマは「祈り」であるが、森羅万象生きとし生けるもの全てが愛しく感じられる作品を、自分の直感を信じて制作を続けている。

Q6 今後の課題や挑戦したいことなどあればお聞かせください。
書道パフォーマンスの表現力を上げたい。
筆を持って彩り豊かに幸せに人と繋がっていける事を次世代に伝えたい。
日本文化としての「書道」の世界を作品やライヴを通して表現していきたい。

■KURIHARA Koho 栗原 光峯 略歴
1964年 北九州市生まれ
梅光女学院大学 英米語学科卒
和樂書院主催
小倉北美術協会会長
福岡県美術協会会員
北九州書道協会役員
JIAS日本国際美術家協会会員
WBT和プロジェクトTAISH Ⅰ
38歳より活動を開始。大筆をリュックに背負い欧米Asiaを歴訪、個展やパフォーマンスで現地の人と交流。
偶然のきっかけで日本画のたらし込み技法に出会い薄墨と濃い墨が抱き合う『抱擁シリーズ』が偶然出来上がる。
「抱擁-Asia」は国内外で4度最高賞を獲得した。
【出展・受賞】
2015~2017・2020~2024年 サロン・ドトーヌ展入選
2019年 ル・サロン展入選
2023年 TOKYO世界展-パリ2023-大賞
他、受賞歴多数
混沌が続く世に究極の安心感を求めて独自の世界観を探求し続けている。
【歴訪先】
韓国・仁寺洞、全羅、ベルギー、オランダ、スペイン・ヒホン市、イタリア・シチリア島ファバーラ市、フランス・コルシカ島、フランス・パリ市、フィンランド・アラヤルヴィ市、アメリカ・フロリダ州タンパ市他。
フランス・トゥールーズ市は5回渡仏、第二の故郷と感じている。
作品は各国の大使や愛好家、イベントオフィシャル関係者が所有。
テーマは『愛と慈しみ』
KATANO Eiko 片野 栄子

片野 栄子 「信濃川河川敷1月 吹雪のち晴」
版画 42.0×67.3
Q1 本賞受賞おめでとうございます。受賞作品の制作時に特に工夫された点や気をつけた点があればお聞かせください。
雪雲と、除雪車が除けた雪の塊をどう表現するか。ともにふわふわしていて、境界線が無いようなものなので、限られた数の版木で、表現できるかどうかが一番の心配でした。境界線が無くなって見えるよう、グラデーションがより自然に見えるよう、刀ボカシに加えて、可能な限りの版木数にして色を重ねました。
Q2 日頃、テーマやモチーフなどはどのように決めていますか?
また、インスピレーションを得る物やシチュエーション、そのために心掛けている事などあればお聞かせください。
自分が幸せを感じるものをモチーフにしています。今は、雪国の自然と暮らし、ここに住む幸せがテーマです。
毎日の生活の中で、美しい光景に出会った時は、写真の感動の思いを添えて、ストックしています。
絵に出来る光景に出会えるよう、日々の暮らしの中に、喜び、幸せを見つけられる人でありたいと思っています。
Q3 日頃の制作スタイル(場所や時間、その他)があればお聞かせください。
台所の横にあるアトリエで、楽しく制作に没頭する時間を大切にしたいと考えています。“前日に明日の予定を立て、制作の合間に家事をこなす”が、日常のサイクルになっています。

Q4 現在のスタイルを確立するまでに分岐点となった事象や影響を受けた人物、作品、事象などあればお聞かせください。
イタリア美術賞展(※1)を現地で鑑賞し、作家さんたちが人生を楽しんでいるのを見て「私の人生やり残したことがある、私も絵を描く。とにかく展覧会に参加したい」と思いたちました。
それまで50年近く、年賀状を木版画の手法で作り続けていましたが、アート作品としての木版画は全く別物で、最初の頃の作品は何を描きたいのか、何を主張したいのかわからないものになっていました。
そこで、図書館で本を読んで道具の使い方を一から学び直して技術を磨き、好きな作家(葛飾北斎、横山大観、棟方志功など)の画集を見ながら「なんで私はこの作家、この作品が好きなんだろう。この絵の何に、私は感動しているのだ?」と自問自答することでテーマを練り上げ、作品制作に反映していきました。
※1 イタリア美術賞展(2017年、欧美主催)の展覧会報告はこちら
Q5 現在私ども関連展にご出品の作品種別以外に作品制作をなさっていればお聞かせください。
作品制作は、木版画のみです。
Q6 今後の課題や挑戦したいことなどあればお聞かせください。
木版画をもっと上手く描きたい。
そして、楽しそうに絵を描き続けたグランマ・モーゼスさんのようになれたらいいなとおもっています。

■KATANO Eiko 片野 栄子 略歴
埼玉県出身。元数学教師。
【出展・受賞】
2018~2021年 欧美国際公募美術賞展
2019年 優秀賞
2020~2023年 日本・フランス現代美術世界展
2021~2023年 優秀賞(版画)
2022~2024年 パリ国際サロン
2022年 ロワリエ賞/2023年 ユニベール・デザール賞(※2)/2024年 新エコールドパリ浮世・絵(NEPU)賞
※2 第36回パリ国際サロン(2023) ユニベール・デザール賞
ユニベール・デザール編集主幹ジョセ・ティボ氏による寸評はこちら
TAKEDA Yasuo 武田 保男

武田 保男 「レクイエム」
油彩 100.0×73.0
Q1 本賞受賞おめでとうございます。受賞作品の制作時に特に工夫された点や気をつけた点があればお聞かせください。
円の中心点を左側端とし、円はややいびつな形で、らせん状に様々なパーツが収斂する形状をしました。
色はブルーを基調とし適宜補色を配置することによりメリハリを付けました。
Q2 日頃、テーマやモチーフなどはどのように決めていますか?
また、インスピレーションを得る物やシチュエーション、そのために心掛けている事などあればお聞かせください。
モチーフはすべて自然界から得ています。
写真を撮り、写真を基に構図、色彩を再構築して描いています。
Q3 日頃の制作スタイル(場所や時間、その他)があればお聞かせください。
08:00~18:00 木工房内
Q4 現在のスタイルを確立するまでに分岐点となった事象や影響を受けた人物、作品、事象などあればお聞かせください。
ありません。

サロン・ドトーヌ2024出品 「糸」 油彩 73.0×100.0
Q5 現在私ども関連展にご出品の作品種別以外に作品制作をなさっていればお聞かせください。
ありません。
Q6 今後の課題や挑戦したいことなどあればお聞かせください。
水、氷をモチーフに心象のような絵を描き続けたいと思います。

■TAKEDA Yasuo 武田 保男 略歴
【出展・受賞】
2019~2024年 日本・フランス現代美術世界展
2020年 パリ国際サロン賞/2023年 優秀賞(抽象表現)/2024年 新エコールドパリ浮世・絵(NEPU)賞
2022・2024年 パリ国際サロン
2022年 TOKYO世界展-ランブイエ2022- 優秀賞(油彩)
AOYAMA Shigeru 青山 繫

青山 繫 「のどかな日」
油彩 85.0×65.0
Bientôt disponible
※青山 繫 ル・サロン2024 金賞受賞時のインタビューはこちら