パリ国際サロン/ドローイング・版画コンクール 報告

2007年第15回パリ国際サロン展覧会報告 / 入賞者一覧
欧美主催の第15回『パリ国際サロン』そして併展の第9回『ドローイングデッサン・版画コンクール』が2007年11月、古文書美術館にて開催されました。

2007年秋のパリはまずサロン・ドトーヌに始まり、続いてル・サロンを含む全5サロンの統一サロン、L’Art Actuel(ラール・アクチュエル)がグランパレにて開催されました。
132名の日本人作家、180作品を展示!

本展は去る2007年11月27日(火)から12月2日(日)、パリ6区のMusee des
Lettres et Manuscrits(古文書美術館)にて開催されました。
「パリ国際サロン」は毎秋11月に開かれる邦人作家と仏人作家の合同展覧会です。
本年度もフランス側はポール・アンビーユやジャン・マリ・ザッキ、
エルベ・ロワリエ、クリストフ・ロネル等現代フランスサロンを代表する作家を
中心に合計35名の仏人作家が参加しました。

日本側については、昨年の出品作家数を上回る132名の作家が180作品を展示しました。

日本の作家へ海外デビューの扉を開く、日本人主催サロン

フランス人作家と日本人作家が集い、展覧する

6名の代表邦人作家による「パリ個展」の試み
今年は新たな試みとして「ミニ個展部門」を設け、美術館地下2階の
ライティングが醸し出す独特な雰囲気のスペースで6名の代表邦人作家が各5作品、計30作品を発表して好評を得ました。

(パリ個展 出品作家)
*墨矢昌子 *真船艶 *永名二委 *永瀬ひとみ
*山岸徹朗 *摩理夫

6名の日本人作家 30点がパリの地で個展部門発として表され注目を集めた

400年前の歴史的建造物の中で、幻想的なスポットライトを浴びる個展部門の作品

スポットライトのライティングにより古代ローマ時代と同じ空間が蘇る

フランス人作家をはじめ150人以上で開催されたオープニング
オープニングレセプションは11月26日(月)午後6時半より、展覧会場にて催され、日本からの代表参観団22名は多くのフランス人出品作家、現地美術関係者との交流を楽しみました。

オープニングレセプションは11月26日(月)午後6時半より古文書美術館にて開催された

アンビーユ、ザッキ並びにパトリス・ド・ラ・ペリエール

ポール・アンビーユやジャン・マリ・ザッキ等現代フランスサロンを代表する作家を中心に合計35名の仏人作家が参加した展覧会のオープニングには沢山のフランス人作家が訪れ、日本人作家参観団と交流を楽しみました

また、オープニングレセプションに先立ち、同日午後4時半からザッキ画伯並びにユニベール・デ・ザール誌編集長パトリス・ド・ラ・ペリエール氏による寸評会も行われました。

ザッキ画伯並びにユニペール・デ・ザール誌編集長パトリス・ド・ラ・ペリエール氏による寸評会が行われました(スタッフによる日本語翻訳付)

参観に訪れた日本人作家へ、丁寧な寸評をしてくださる両氏

日本芸術の紹介!デモンストレーション
11月28日(水)午後には展覧会会場にて高田墨山氏による書のデモンストレーション、
そして、市瀬貞人氏による陶芸のデモンストレーションが行われ、日本文化に関心と持つフランス人との交流が図られました。

(左)高田墨山氏による「書」のデモンストレーション

(左)市瀬貞人氏による陶芸のデモンストレーション
(右)挑戦する美術館オーナーのポノー氏

さらに参観団は現役フランス人作家のアトリエ訪問として、ノルマンディ地方ルーアン近郊在住のクリストフ・ロネル画伯のアトリエを訪ねました。

参観団のアトリエ訪問。ノルマンディ地方ルーアン近郊在住のクリストフ・ロネル画伯のアトリエ

(左)高田墨山氏のデモンストレーション
(右)フランス地方テレビ局の取材を受けるロネル氏

日仏画壇の架け橋を目指して....
フランスサロンの重鎮作品と、種別から表現方法まで多様性に富む邦人作品を同時に展示し、壁面のみならず、日頃はルイ14世、アインシュタイン、ルノアール等世界の要人の書簡が展示されているショーケース、欧美考案のスペーススタンドも使用した本展はオリジナリティーのある展覧会として高い評価を得、会期中多くの方が来観されました。
主催者ご挨拶   馬郡俊文
1月は何処も美術館、画廊は満杯です。パリ・東京も例外ではありません。その様なな状況下、11月26日午後6時半パリ国際サロンの開会式上皆様と再会出来ます事は、無上の悦びです。

パリ国際サロンにつきましては、創立以来初めての200有余名の出品者数を形状致しました。殊の他、慶ばしい事と申せばコルシカ島北部選出国会議員ポール・ジャコビ先生のご後援を戴いたことです。関係者一同心より感謝申し上げる次第です。
尚“古文書美術館”は、地上地下併せて四層から成る美しい石造りの殿堂ですが、その所有者ボノーご夫妻には、お双方のご理解と不変の友情に基づく数々のご支援に対しまして、深い敬意と謝意を捧げます。
お双方の数々の援助なしには、本展の継続催行も、未来への展望も途絶えていたことでしょう。

本展出品仏作品の大半は東京へ送られます。明年1月末に東京国際フォーラムに特設される会場に飾られます。その後地方の有志組織者の要望に応え、数国の地方展の主役を演じて貰うことになります。異国より寄せられた作品は300人の日本人出品者より熱烈な感激を受けます。

パリ国際サロンはパリで数多く催される歴史的サロンに比し小規模ですが、日本人作家の手に成る創意に満ちた平面、立体作品の紹介の場として継続致します。アンビーユ会長、ザッキ/ロワリエ副会長、その他多士彩々の顧問の先生方のご指導ご鞭撻を仰ぐ所似です。

末筆乍ら、パリ国際サロンを囲む関係会員の方々のご健康とご発展を祈念し、ご挨拶に代えさせて戴きます。

馬郡 俊文
欧州美術クラブ・
JIAS日本国際美術家協会代表)

ポール・アンビーユ氏よりご挨拶
馬郡代表によって着想され指揮されるパリ国際サロンは、既に15年来パリの芸術的シーンにおいて特権的な位置を占めており、避けて通ることのできない展覧会をなっています。
その特異性と成果の点で、この展覧会が最も期待され、最も信望の厚い催事の一つであることに異論の余地はありません。
毎秋、ますます多くの人々が常に魅了されて歴史を感じさせるこの素晴らしい会場に足を運び、傑出した日本作家の新作と、彼等の兄弟であり現代芸術の忠実な証人として認められている、選ばれたフランス人作家作品との実りある出会いに感嘆しています。
確かにこの種の最初の催しはしばしば来館者の好奇心を満足させました。というのはエキゾチスムの追求は得てして感情に先立つからです。しかしながら、作品の素晴らしさを考える時、この美しい美術館の展示場で真の芸術は時を超えて残り、国は関係ないということを理解することができます。

広重の遠近法についてその解釈は国によって異なることもあります。しかしそれが時々パオロ・ウッチェロの遠近法と対立するように見えるとしても、広がりが絶えず開かれ、視界は近付き、感動が交差しています。

具象であれ抽象であれ、日本の造形芸術家達はフランス人作家と同様に、自然に対する太古からの変わらない愛と、彼等の不滅性を確固たるものとした形と線の尽きることのないレパートリーを、その豊か且つ多様な言語の中で表現してきました。
現代芸術が、北斎、歌磨を中心とする日本の浮世絵の重要性を西洋が発見し認めたことに始まるということ思い出すならば、独自性と同時に補完し合う我々両国の文化の間に、大胆なイニシアチブにより始めて橋を架けたのはージヴェルニーの橋のイメージのようにーこれもまた私達の友人の日本作家であるというのは注目すべきことです。

彼等が温かい賛辞を受け、感謝されることを願っています。

ポール・アンビーユ
パリ国際サロン会長
ル・サロン名誉会長

第15回「パリ国際サロン」 入賞者一覧

大賞

大賞:筒井 義明/遊びをせむとや生まれけむ/アクリル、80.3x100.0

アンビーユ賞

アンビーユ賞:永名 二委/滝韻/水墨、63x52

ザッキ賞

ザッキ賞:佐藤 喬/エコロジージャパン’07「花」No.25/アクリル、100x72.7

シュミット賞

シュミット賞:小島 光宏/八幡堀/版画(木版)、53x75

ロワリエ賞

ロワリエ賞:摩理夫/LOVE&PEACE VI/油彩、91 x 91

ロジェ・ブイヨ賞

ロジェ・ブイヨ賞:筒井 義明/遊びをせむとや生まれけむ/アクリル、80.3x100.0

ザッキ特別賞

ザッキ特別賞:墨矢 昌子 森の讃歌/ミックス、94x68 

ザッキ特別賞:杉本 秀子 名木(吉高の大山桜)/油彩、82x102

ユニベール賞

ユニベール賞:みやざき すうじ メヌエット/油彩、100.0×80.3

ユニベール賞:永瀬 ひとみ 注がれた水の記憶、芳香するエスプリアニモ混合、53x45

優秀賞

優秀賞:安藤 小芳/継(古文)/墨象、68x63
優秀賞:藤沢 レオ/noyau/彫刻、30×30x10
優秀賞:及川 幸雄/千年の森・I/油彩、90.9x90.9  

特別奨励賞

波に のりまろう/ドゥンドゥルメダ星の住人たち/立体、30x30
山根 満江/玉とペイズリー/皮工芸、62x92

審査員
●ポール・アンビーユ
●ジャン-マリ・ザッキ
●エルベ・ロワリエ
●ロベール・シュミット
●ロジェ・ブイヨ
●パトリス・ド・ラ・ペリエール
●馬郡俊文
副賞
◎ 大賞 :
2008年度 サロン「日本橋ラ・セーヌ」にて個展開催
2008年 「美術の窓」誌上にて受賞作家紹介(3〜4ペ−ジ) 
2008年度 パリ国際サロン出品招待

◎ アンビーユ賞/ザッキ賞/シュミット賞/ロワリエ賞:
2008年度「パリ国際サロン」出品招待

◎ロジェ・ブイヨ賞:ロジェ・ブイヨ氏による特別寸評

◎ 上位授賞作品は08年「美術の窓」誌にて発表
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