パリ国際サロン/ドローイング・版画コンクール 報告

2006年第14回パリ国際サロン展覧会報告
「パリ国際サロン」は毎年11月初旬、美術館オーナーのジャック・ボノー氏の好意により、古文書美術館が開放されて開催される邦人作家と仏人作家の合同展覧会です。
本展は去る2006年11月15日(水)から11月20日(月)の期間、パリ6区のMusee des Lettres et Manuscrits古文書美術館にて開催されました。本年度もポール・アンビーユやジャン・マリ・ザッキ、エルベ・ロワリエ、ロメール・G・シュミット等フランスサロンを代表する作家と、9月に天津で開催された「日・仏・中現代美術世界展」の仏人出品作家を中心に合計53名の仏人作家が参加し、57作品を展示しました。日本側については、124名の作家が192作品を展示しました。

また、今年は美術館の地下2階が新たにオープンし、「第8回ドローイング・デッサン・版画コンクール」(リンク飛ばす)のために開放されて69点の作品が紹介されました。

フランスサロンの重鎮作品と多様性に富む邦人作品を同時に展示し、また壁面だけではなく、日頃はルイ14世、アインシュタイン、ルノアール等世界の要人の書簡が展示されているショーケースも使用した本展はオリジナリティーのある展覧会として高い評価を得、会期中多くの方が来観されました。また地下2階のドローイング・デッサン・版画コンクール会場もライティングが独特な雰囲気を作り出し、好評を得ました。

(左)400年前に建てられたセーヌ川近くの「古文書美術館」
(右)現地でも毎年多くのフランス人が訪れるオープニングパーティー

(左)挨拶をするJIAS名誉顧問のザッキ氏
(右)古文書美術館での日仏作家の合同展示風景

この2展の合同オープニングレセプションは11月14日(火)午後6時半より、展覧会場にて催され、日本からの参観団17名、個人参加者8名の他、多くのフランス人出品作家、現地関係者が会場を賑わせ、その後の夕食会では、仏美術関係者との交流も図られました。また、オープニングレセプションに先立ち、同日午後4時半からザッキ画伯並びにユニベール・デ・ザール誌編集長パトリス・ド・ラ・ペリエール氏による寸評会が行われました。

参観団一行は、アトリエ訪問としてエルベ・ロワリエ画伯のパリ郊外にある新しいアトリエを訪ねました。さらに今年は本展と「ル・サロン」の会期が重なったため、13年ぶりにグラン・パレへ帰還し、Art en Capital という催しの一貫として開催された「ル・サロン」の前期と後期を展覧することができました。

(左)パトリス・ドゥ・ラ・ペリエール氏と参観団
(右)美術評論家ロジェ・ブイヨ氏による寸評会

(左)「パリ国会」を見学する参観団
(右)エルベ・ロワリエ画伯のアトリエ訪問

2006年第14回パリ国際サロン 入賞者一覧

第14回パリ国際サロン大賞

第14回パリ国際サロン大賞:鵜飼 義丈/「金剛鸚哥」日本画

アンビーユ賞

アンビーユ賞:羽鳥 絹世「浮世絵もどきー歌磨に恋してー」日本画

バロン・ルヌアール賞

バロン・ルヌアール賞:根岸 君子「天空へのいざない」墨象

ザッキ賞

ザッキ賞:筒井 義明「相剋’06-1」アクリル

シュミット賞

シュミット賞:中瀬 千恵子「もうひとつの空(愛)」油彩

テーラー財団賞

テーラー財団賞:高橋 通泰「ありがとう」アクリル

ロジェ・ブイヨ賞

ロジェ・ブイヨ賞:熊谷 睦男「延年の舞・老女」油彩

優秀賞

優秀賞:高山 オリ子「月花より 環」混合
優秀賞:永瀬 ひとみ「生成」混合

副 賞
◎ 第14回パリ国際サロン大賞 :
2007年度に欧美ミニサロン「日本橋ラ・セーヌ」にて個展開催、
2007年春季発売の「美術の窓」4ページ、パリ国際サロン展覧会紹介
(カラー2ページ受賞作家紹介)
◎ アンビーユ賞/バロン・ルヌアール賞/ザッキ賞/シュミット賞:2007年度「パリ国際サロン」出品招待
◎アンビーユ賞、テーラー財団賞:テーラー財団会員推挙
◎ロジェ・ブイヨ賞:ロジェ・ブイヨ氏による特別寸評
◎上位授賞作品は07年春季発売の「美術の窓」誌にて発表

※授賞式は2007年2月24日(土)に東京にて行います。 授賞者には後日改めてご案内致します。
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