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NEPU代表作家

2026年NEPU代表作家 / Les représentants UKIYO-É 2026
2025年の欧州美術クラブ/JIAS関係展にて「新エコールドパリ浮世・絵(NEPU)賞」が発表され、5名の作家が選出されました。
・ABE Scara 阿部 朱華羅
・BEI Yonetoべい 米翔
・KAWASAKI Haruyo 河﨑 春代
・KOMURA Jun 小村 順
・SAKAMOTO Reiko 坂本 レイコ
上記5名は新エコールドパリ浮世・絵美術家協会の活動を普及する目的で 「2026年を代表する公認作家」として同年1年間国内外に広報されます。
・第27回日本・フランス現代美術世界展(2026)での招待出品・展示紹介(予定)
・第40回パリ国際サロン(2027)での招待出品・展示紹介(予定)

◆前回展の報告はこちら
 第38回パリ国際サロン2025
 第26回日本・フランス現代美術世界展
受賞作家インタビュー
ABE Scara 阿部 朱華羅

阿部 朱華羅 「吉祥の瑞龍松」
水墨 400.0×120.0

Q1 本賞受賞おめでとうございます。受賞作品の制作時に特に工夫された点や気をつけた点はありますか?

この度は誠にありがとうございます。
日本古来より松は神霊の宿る依り代とされる、縁起のよい存在でございます。本作では、その松を通して邪気を祓い、寿福の光の氣を放つ、見る方の心身が清められ元気になるような作品を目指しました。

墨の濃淡や余白、筆の呼吸を大切にし、気の流れが天へと昇る構図を意識しております。
一筆一筆に祈りを込め、松が永遠に生き続ける姿として、世界平和と天地平安への願いを託して描きました。
Q2 日頃、テーマやモチーフなどはどのように決めていますか?また、インスピレーションを得る物やシチュエーション、そのために心掛けているはありますか?

私の制作の根底には、常に天地平安への祈りと自然への感謝がございます。
古来日本より受け継がれてきたもの、そして自然や風土に身を置き、心を澄ますなかで立ち現れる気配を、静かにいただいております。
山や森、樹木、風や水――  神霊の宿る気に触れるとき、目に見えぬ生命の声がそっと心に響きます。その微かな兆しが、作品のはじまりとなります。
Q3 日頃の制作スタイルについてお聞かせください。

描くことは、日々の祈りそのものにございます。
日夜筆をとり、心身を調え、ただ黙々と作品に向き合っております。
着物を纏い、四季の移ろいの中に身を置き、風や光、自然の声に耳を澄ます。天地の気配に溶け込むとき、線とかたちはおのずと立ち現れます。
わたしにとって描くことは祈りであり、呼吸であり、天地と結ばれるための静かな行であると感じております。
Q4 現在のスタイルを確立するまでに分岐点となった事象や影響を受けた人物、作品、事象などはありますか?

振り返れば、生まれてより、すべてが静かに今の表現へと連なっております。祖父母、両親が芸術に携わり、音や美は幼少の頃より暮らしに息づいておりました。
山や森、海に親しみ、風や光、響きに耳を澄ますうち、自然と対話する心が育まれ、それが原点となりました。
天地の気配は、いつしか祈りそのものとなっております。
絵には、心を清め、氣を高め、生命を寿ぐ力が宿ると信じております。言葉ならぬ「絵霊」に祈りを託し、ただ黙して筆をとる。その道が、今の制作へと続いております。
Q5 現在私ども関連展にご出品の作品種別以外に作品制作をなさっていればお聞かせください。

種別にとらわれることなく、ただ祈りとして表現を探求し、日々黙して鍛錬を重ねております。すべての制作は、私にとって修行そのものにございます。
Q6 今後の課題や挑戦したいことはありますか?

なお一層精進を重ね、日本文化を深く学び、自然とひとつに和し、天地平安の祈りを作品に託し、国内外へ捧げてまいります。
■ABE Scara 阿部 朱華羅 略歴

絵師
JIAS日本国際美術家協会会員
一般社団法人「養老の森」 実行委員/「ツナグの森」主宰
Instagram:@scara_cetidesign
天地平安の祈りを礎に、日本古来の美と精神性を作品に託す。
ルーヴル美術館 国際コンクールで受賞し日本代表として世界大会出場。以降、欧米各国にて受賞・招待展示を重ね、ル・サロン(ART CAPITAL 2026)選出。
神社仏閣壁画、能舞台美術、墨絵着物による奉納舞描など、伝統文化と現代美術を結ぶ表現を国内外にて展開。森と人を和文化でつなぐ活動、講演・指導にも従事。
<受賞歴ほか>
▶サロン・ドトーヌ2020~2025年6回連続入選
▶TOKYO世界展:バスティーユ賞(2023)
▶日本・フランス現代美術世界展:準大賞(2024)、NEPU賞(2025)  ほか多数
BEI Yoneto べい 米翔

べい 米翔 「人権」
顔料インク 78.5×59.0

Q1 本賞受賞おめでとうございます。受賞作品の制作時に特に工夫された点や気をつけた点はありますか?

多くの問題を引き起こし、人々から自由で安心できる暮らしを奪う戦争。世界で相次ぐ戦争の数々を見ていると、多くの人がそうであるように暗雲が漂う未来が頭を過る日が増えています。
画面右上部では戦争に召集され、様々な想いを背負い徴兵検査のための列に並ぶ青年たち。画面の下部では軍服を纏わされた青年たちをチェスの駒のごとく操る国家元首。そして、画面の左上部では戦争で命を失った息子の墓の前で呆然とする父親の後ろ姿。
人権を主張する余地や選択肢も無い青年たちの苦悩が伝わるように彼ら一人一人の表情に加え、絵の構図に神経を注ぎました。
Q2 日頃、テーマやモチーフなどはどのように決めていますか?また、インスピレーションを得る物やシチュエーション、そのために心掛けているはありますか?

世の中の情勢や環境は時世の変化に応じて変化し、その中に生きている私たちの内面も同様に不変ではいられませんね。そうしたうつろう心の内に堆積する不可視な世界が画面上ではどのような状景となって出現することになるのだろうかと言う好奇心が頻繁に脳裏を巡り、それらを可能な限り順次可視化してみたいと思っています。
Q3 日頃の制作スタイルについてお聞かせください。

アトリエで早朝(5時ごろ)から描き始め午前中で終えるようにしています。私の場合、早朝が一番脳が活性化し、集中力が上がる気がします。朝食までに2から3時間ほど描き、朝食後は軽い筋トレ、ストレッチをして、その日の体調に合わせ正午までの間に1から2時間ほど作画に集中します。
Q4 現在のスタイルを確立するまでに分岐点となった事象や影響を受けた人物、作品、事象などはありますか?

影響を受けたり、心酔したりした特定の画家は思いつきませんが、1900年前後のフランス美術工芸に長年興味を持ち続けています。
嘗て私は多彩色画を描き、色を使った表現世界に身を投じていることに納得し、不足を感じて
いませんでした。
ところが、60歳になろうとするある日、突として目の前の景色が無数の微細な黒点の集合体
のように映り始めました。瞭然たる導因となるようなことはなかったと記憶しています。
  • 個展にて

Q5 今後の課題や挑戦したいことはありますか?

構図の中に入れるあらゆるコンテンツを主役のごとく丁寧に描くことが美しい絵には欠かせないことだと感じています。精妙な表現を実現していくために想像・変換への力を日々錬磨させていくことが必要不可欠だと感じています。
素材も手続きも異なるが、物語性・象徴・様式という共通する特性を持ち、長年互いに刺激し合って発展してきた文学と美術。この二つの表現体系が歴史の中でいかに交差し共振会ってきたのかを自身の中で幾らかでも体感したく、浅学非才ながらエッセイの執筆にチャレンジしています。
■BEI Yoneto べい 米翔 略歴

サロン・ドトーヌ会員/JIAS日本国際美術家協会会員/ル・サロン準会員/新エコールドパリ浮世・絵美術家協会(NEPU)創立会員
1990年より描画に精力的に取り組む。
<受賞歴ほか>
2008年環境・循環型社会白書表紙絵コンクール入賞
2011年第一回宮本三郎記念デッサン大賞展入選
2023年第62回ヴァンセンヌ市サロンMention d'Honneur賞
▶サロン・ドトーヌ2014~2025年12回連続入選
▶ル・サロン:2010年、2015~2026年計12回連続入選、MENTION(2020)、銅賞(2025)
▶パリ国際サロンにて:NEPU賞(2021,2025)
▶日本・フランス現代美術世界展にて:NEPU賞(2018)、準大賞(2022)  ほか多数
KAWASAKI Haruyo 河﨑 春代

河﨑 春代「colors」
油彩 90.0×36.0

Q1 本賞受賞おめでとうございます。受賞作品の制作時に特に工夫された点や気をつけた点はありますか?

自然に対する敬虔さや神聖な気配、祈りの思いを表せたらと思いました。
床間に飾られた掛軸に軽く手を合わせる様な雰囲気が欲しくて縦長の構図とし、神社の鳥居が持つ結界、神聖領域の意味を赤い木の実の配置とボリューム、その色調で示してみました。
Q2 日頃、テーマやモチーフなどはどのように決めていますか?また、インスピレーションを得る物やシチュエーション、そのために心掛けているはありますか?

日々の散歩や近くの自然公園の散策時等に気になったり惹かれたりした植物や風景をモチーフとしています。
その何に惹かれ、なぜ心情が重なるのか、その奥にあるものをさらに明確化していく事が変わらないテーマだと考えています。
  • サロン・ドトーヌ2024展覧風景

  • サロン・ドトーヌ2024出品作品
    「voice」(油彩、65.2×90.9)

Q3 日頃の制作スタイルについてお聞かせください。

構想等は散歩や移動中、寝起きや就寝前などのデフォルトモードの時が多いです。
実際の制作は主に午後の時間を使っています。
Q4 現在のスタイルを確立するまでに分岐点となった事象や影響を受けた人物、作品、事象などはありますか?

38歳でかけがえのない絵の先生に出会った事から始まり、地域の美術協会の先輩方との会派を超えた忌憚のない交流の場を得た事、地元ギャラリーから個展支援や様々な作家との出会いの場を頂いた等々、常に刺激を受け続ける事ができる恵まれた環境下で制作を続けてきました。なので大きな分岐点とか事象というよりも、その都度にいろんな方向に揺れながら今も表現方法を模索し続けているという感じです。
Q5 今後の課題や挑戦したいことはありますか?

健康上の都合でもう絵を描くのは無理ではと思う時期がありましたが、多少手法を変えながらも描き続けて来ることができました。そんな経験から私にとっては今後もただ絵を描き続けていく事こそが何よりも大切な課題であり挑戦であると思っています。
Q6 他の作家に聞いてみたいことはありますか?

絵の題名はどの様に決めていますか?
たまに構想時点で題名が自然と決まる時もあるのですが、大抵いつも提出時になかなか題名が決まらず苦労しています。
説明し過ぎない、作者の思いを押し付け過ぎない、内容を端的に表す・興味を引くワード等々難しいです。
何かコツなどあれば教えていただきたいです。
■KAWASAKI Haruyo 河﨑 春代 略歴

白山市松任美術協会会員/JIAS日本国際美術家協会会員
<受賞歴ほか>
2004~2007年福井サムホール展優秀賞2回奨励賞2回
2009年第39回欧美国際公募アメリカ美術賞展ドローイング賞
2015年プラチナアート大賞展 準大賞
2016年銀座画廊美の起原展奨励賞
2019年第1回全日本芸術公募展 上位入選
2020年第4回アキーラコンテスト優秀賞
2021年永井画廊「日本の絵画展 2020」人賞/第22回日本・フランス現代美術世界展NEPU賞/第5回アキーラコンテスト 最優秀賞
2023年410 ART DECORETION #2 優秀賞/「The Square」横浜赤レンガ倉庫出品
2024年「The Square vol.2」横浜赤レンガ倉庫出品/サロン・ドトーヌ入選
2025年「The Square vol.3」横浜赤レンガ倉庫出品/第38回パリ国際サロンNEPU賞/「Shibuya Art Museum vol.5」出品  ほか多数

2020~2024年 Luxembourg Art Prize 芸術功續認定書  その他個展、グループ展多数
KOMURA Jun 小村 順

小村 順 「早春の庭」
ローケツ染め 72.8×60.6

Q1 本賞受賞おめでとうございます。受賞作品の制作時に特に工夫された点や気をつけた点はありますか?

我が家の小さな庭の春の訪れを切り取りました。2月になると紅梅がチラホラ咲き根元のツワブキが元気を取り戻し福寿草がそっと顔をのぞかせます。彼方には裏六甲の山並み、少し歩けば武庫川の流れがキラキラ輝く小さな春の作品です。
Q2 日頃、テーマやモチーフなどはどのように決めていますか?また、インスピレーションを得る物やシチュエーション、そのために心掛けているはありますか?

美しい花、変わった花・鳥・魚等、目についた美しいと感じたものすべてが作品のヒントになります。
美しいもの、変なもの、直線も曲線も形も、思うままに組み合わせます。気の向くまま感じたまま、自分の欲求にしたがって自由でありたいと思っています。
Q3 日頃の制作スタイルについてお聞かせください。

常に太陽の光のとどく所で制作します。電気の光ではデッサンはしますが色彩は使用しません。
Q4 現在私ども関連展にご出品の作品種別以外に作品制作をなさっていればお聞かせください。

バッグ類を数多く作りました
Q5 今後の課題や挑戦したいことはありますか?

夫を昨夏、亡くしましてから心の張りがなくなって、いつ終わりにしようかと考えております。
■KOMURA Jun 小村 順 略歴

JIAS日本国際美術家協会会員/新エコールドパリ浮世・絵協会(NEPU)創立会員
<受賞歴ほか>
▶サロン・ドトーヌ2011,2012,2014~2018,2021~2025年計12回入選
▶パリ国際サロン:NEPU賞(2015)
▶欧美国際公募美術賞展:大賞(2018)
▶日本・フランス現代美術世界展:NEPU賞(2025)  ほか多数

◆第50回記念 欧美国際公募スペイン美術賞展 大賞受賞時インタビューはこちら
SAKAMOTO Reiko 坂本 レイコ

坂本 レイコ 「サクラ」
油彩 73.0×91.0

Q1 本賞受賞おめでとうございます。受賞作品の制作時に特に工夫された点や気をつけた点はありますか?

一枝にびっしりと燃えるように咲いているので、一つ一つの花や、色彩の変化が難しく、何度も塗りながら苦心しました。とにかく、花の美しさや優しさ、強さが伝わるようにと描いてみました。
Q2 日頃、テーマやモチーフなどはどのように決めていますか?また、インスピレーションを得る物やシチュエーション、そのために心掛けているはありますか?

何処にでもある景色を自分なりに楽しめる美しい景色にしたいと思いながら描いています。音楽が好きなので、必ず曲をかけて聴きながら、楽しく描いています。
Q3 日頃の制作スタイルについてお聞かせください。

家事が終わってから、のんびりと自分で撮影してきた写真などを見て夜に描くことが多いです。
Q4 現在のスタイルを確立するまでに分岐点となった事象や影響を受けた人物、作品、事象などはありますか?

もともとはクロード・モネが好きで描き始めましたが現在もその気持ちは変わりません。今では、自分にしかできない表現へと変化してきてると感じています。
Q5 今後の課題や挑戦したいことはありますか?

花や風景が好きなので、生命あふれる表現ができるようになりたいと願っています。
■SAKAMOTO Reiko 坂本 レイコ 略歴

JIAS日本国際美術家協会会員/パリ国際サロン創立会員/新エコールドパリ浮世・絵協会(NEPU)創立会員
京都府京都市生まれ。モネの絵が好きで、1994年に油彩画を習い始め、展覧会に出品し受賞。その後教室を離れ、独自の絵を描く。自然の風景や植物の力強い美しい生命の輝きを表現できたらと思いキャンバスに向っている。
<受賞歴ほか>
▶サロン・ドトーヌ2023~2025年3回連続入選
▶日本・フランス現代美術世界展:NEPU賞(2025)  ほか多数
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