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展覧会のご案内

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受賞者インタビュー

第53回スペイン美術賞展 大賞:青山 繁

2021年10月15日(金)~10月31日(日)スペイン カンタブリア州カンタブリア県コミージャス市にて開催された第53回スペイン美術賞展で大賞受賞した青山繁のインタビュー

スペイン カンタブリア州カンタブリア県コミージャス市にて、2008年来13年ぶり2回目の開催となる「第53回スペイン美術賞展」が10月15日(金)、17日間に渡る会期の幕を開け、現地展覧会名「EXPOSICIÓN DE ARTE JAPONÉS」として名盛大に開催され会期を無事終了した。
本展にて総勢183名の中から大賞を受賞した作家へインタビューが行われた。

●展覧会報告ページはこちらより
「第53回スペイン美術賞展」レポート

第53回スペイン美術賞展 大賞受賞作品

大賞:青山 繁「そよ風が吹いている爽やかな日」 油彩 80.3×100.0

大賞受賞インタビュー

冷たい水を描く時は、なるべく冬の方がいい。透明感が出ます。それはもう、長年の経験としか言えないのですが「寒い」という感覚が入ってくると、自然と絵に透明感が出るんです


Q:この度は大賞受賞おめでとうございます。まずは感想をお聞かせください。
A:特に驚きはなかったけれど、スペインという国での大賞をもらえたら、とずっと思っていたので、「やったな!」という感じでした。スペインで鯉を魅せたい、という事も意識して出品していました。

Q:この作品の制作時に特に工夫された点や気をつけた点はありましたか?
A:この作品に限らず、いつも工夫しているのは、「波」や「波紋」です。例えばツルんとした水の上をボートがスーっと泳いでいるときの波のように、鯉が水を切ってボートのように泳いでいく波動の感じを出そうと気を付けました。


Q:この作品、または普段の制作のモチーフはどのように決めていますか?

A:鯉の面白さ、綺麗さに魅せられて、鯉の様々な場面を描いています。
もともとはスキューバダイビングをしていたので海の魚を描いていましたが、段々と陸の魚へと対象を変え、公園でたまたま見かけた鯉を見て、そこから鯉を描くスタイルになりました。

水面の表現

制作中、わからなくなったら実物を見に出かけていきます。水・藻・鯉の3つに分けて見にいきます。水を描く時は川や水辺へ行き、流れの中で水面が障害物にぶつかって曲がるラインなどを観察します。藻を描く時は車で30分ほどの場所へ出かけ、しばらく藻を見てきます。スケッチブックなどは持っていかず記憶に焼き付けてきます。写真も撮りますが一番大事なのは目で見た記憶です。その後家に戻り見てきた記憶を大事にしながらイメージを膨らませて描きます。

鯉は飼っていないので(笑)、無料で見に行けるところに見にいきます。福井の県庁堀にも鯉がいるのですが、水の関係で見えにくい。いつもは電車で行ける「鯖江市西山公園」まで見に行き、しばらく鯉たちを観察します。

シチリアのイタリア美術賞展風景

Q:制作場所や時間など、いつもどのような創作スタイルですか?
A:昔は朝から晩まで15時間ほど描き続けていました。家族の介護もあるため、今は一日4時間ほど、自然光の明るい時間だけ制作しています。朝から12時までが一番集中できるし、何より色が違います。モネも自然光で描いていましたよね(笑)自分にとっては自然光と電球の光は全く違います。

サロン・ドトーヌ(パリ)での展示風景

Q:特別大事にしていることはありますか?
A:特に水の透明感も大事にしています。私は描いている時の環境が絵に表現されます。
冷たい水を描く時は、なるべく冬の方がいい。透明感が出ます。それはもう、長年の経験としか言えないのですが、「寒い」という感覚が入ってくると、自然と絵に透明感が出る。
自分の場合はあえて“スリッパ”は履かないで描くことで、足の裏の感覚を絵に伝えています。

2008年パリ国際サロン 寸評風景

Q:今後の課題や挑戦したいことなどはありますか?
A:他のモチーフを描いた事もあったが、鯉は好きで魅せられている。海外の展覧会で、外国の人に日本の鯉の姿を愉しんでもらえることは、自分にとっても嬉しく、良いことだと思う。自分の絵で鯉の良さを広めることができたら、嬉しい。
ル・サロン展への挑戦も、これからもまだまだ続けていきたい。

2011年ル・サロン会場にて

Q:これを見てくださる方に何かあれば、一言お願いします。
A:2022年8月の日本・フランス現代美術世界展に、大賞受賞の副賞として壁一面の特別展示が決定しています。
サロン・ドトーヌの会場で紹介した作品を中心に国立新美術館8メートルの壁を使って、様々な鯉の作品を展示させていただく予定です。

多くの皆さんに是非見ていただけたら嬉しいです。

フィンランド美術賞展展示風景

  • 2019年表彰式にて

  • パリ ギャラリー・デュ・マレ展示風景

  • 2017年日本・フランス現代美術世界展特別展示より

青山繁  画歴 プロフィール

福井県出身
1992―2007 新生美術展 (日本)
2005    アジアにおける日本美術展 (タイ)
2006    日本ロシア国際芸術文化交流展 (ロシア)
      大アジア文化交流展 (タイ)
2007    東方友好交流展 (クアランプール)
2007―2022 パリ国際サロン展 (パリ)
2007―2022 日本・フランス現代美術世界展(日本)
2009―2022 ル・サロン展(パリ)
2012 NEPU 創立記念展 (東京)
2013    新エコールドパリ浮世・絵展(パリ)
2008―2021 欧美国際公募美術賞展
 (2008・2012・2013・2018・2021:スペイン、2009:アメリカ、2010:フランス、2011:メキシコ、2014:ポルトガル、2015:ベルギー・オランダ、2016:コルシカ、2019:フィンランド)
2015~21 サロン・ド・ドトーヌ展

受賞歴
2007 東方友好交流展 文化芸術賞(グランプリ)
2008 日本・フランス現代美術世界展 (日仏賞)
   パリ国際サロン展 (ザッキ賞)
2009 日本・フランス現代美術世界展(優秀賞)
   アメリカ美術展 (優秀賞)
   ル・サロン展 (銅賞)
2010 第25回パリ国際サロン
   新エコールドパリ浮世・絵美術家協会創立記念展 (ザッキ賞)
2011 第26回パリ国際サロン展 (大賞・キャラリー・デュ・マレ賞)
   ル・サロン展(銀賞)
2012 第44回スペイン美術賞展(パリ国際サロン賞)
2013 第14回日本・フランス現代美術世界展(新エコールドパリ浮世・絵 NEPU賞)
2014 第15回日本・フランス現代美術世界展 (新エコールドパリ浮世・絵 NEPU賞)
2015 第29回パリ国際サロン展(ギャラリー・デュ・マレ賞)
2016 第48回コルシカ美術賞展(大賞)
2019 第32回パリ国際サロン(優秀賞)
   第20回記念日本・フランス現代美術世界展(日仏賞)
2020 第33回パリ国際サロン(NEPU賞)
2021 第53回スペイン美術賞展(大賞)


その他
フランス芸術家協会(ル・サロン)会員
JIAS日本国際美術家協会会員
新エコールドパリ浮世・絵美術家協会東京本部創立会員

ありがとうございました。

欧美国際公募美術賞展のページはこちらより

日本・フランス現代美術世界展ページはこちらより