パリ国際サロン/ドローイング・コンクール 報告

2012年第27回 パリ国際サロン展覧会報告 / 入賞者一覧
ヴォージュ広場、ギャラリー・ニキ、ギャラリー・デュ・マレ両会場にて開催
「第27回パリ国際サロン」は、2012年11月23日(金)から25日(日)まで、昨年に引き続きパリ3・4区ヴォージュ広場内にあるギャラリー・ニキ並びにギャラリー・デュ・マレ両会場にて催された。

(左)ギャラリー・ニキ外観、(中)ヴォージュ広場からギャラリー・デュ・マレを眺めるパリの美術愛好家、(右)ボージュ広場を取り囲むパッサージュ

前回展の成功を受け、一流仏人作家を扱う企画画廊ギャラリー・デュ・マレのオーナーであるポール・フランス・ルチアニ女史との協力のもとでの開催となった本展は、パリ芸術の中心ヴォージュ広場において、質の高い邦人作品を紹介し定着させていくことを目的とし、邦人作品159名203点(内、個展部門6名30点、ドローイング部門54名60点)、仏人特別招待作品3名3点という、日本作品に重きをおいた新たな展覧となった。

広々と明るいギャラリー・ニキにも連日絶え間なく客が訪れた

ギャラリー・デュ・マレのオーナールチアニ女史のもとにも展覧会の素晴らしさをねぎらう客が絶えなかった

日本美が集結した会場にて各種イベントを開催
本展開催に併せ、日本より参観団12名を含む邦人作家23名が渡仏し、展覧会初日23日(金)の各種イベントに参加した。
まずはじめに17時よりギャラリー・ニキにおいて、ル・サロン名誉会長並びにパリ国際サロン会長であるジャン・マリ・ザッキ氏、ムーランルージュ等の修復を手掛ける絵画修復家ドミニク・ロワリエ女史による寸評会が行われ、参加作家は熱心に耳を傾けた。

ギャラリー・ニキにて、参加した邦人作家へ熱心な寸評をするザッキ氏とドミニク・ロワリエ女史

両氏にとって日本人独自の感性による作品の寸評は興味深いものだったようだ。ザッキ氏は展覧会を総括し「全体的に昨年より質が上がったと感じる。特にドローイング作品の素晴らしさが印象的だ」と語った。
華やかに開催を祝したヴェルニサージュ(OECD)日本政府特命全権大使 吉川元偉氏をお迎えしたレセプション
ヴェルニサージュは18時よりギャラリー・デュ・マレにて行われ、邦人出品作家、美術関係者等が多数列席した。

マレの顧客をはじめ本展愛好家、美術愛好家が詰めかけた

来賓にはブルターニュよりモルビアン県議会議員在任時2010年欧美フランス美術賞展開催に尽力し、以来親交の深いイヴ・ボリウス氏と、同氏の長年の友人である経済協力開発機構(OECD)日本政府特命全権大使(※現在国連大使)である吉川元偉氏も本展開催の知らせを受け駆けつけてくれた。

(写真左)左より吉川大使、ボリウス氏、ザッキ氏、代表馬郡。(中)吉川大使とザッキ氏によるスピーチ

欧美と吉川大使とは同氏がスペイン大使在任時の2008年欧美国際公募スペイン美術賞展以来の嬉しい再会となった。



両氏の芸術とアーティストに対し常に愛と敬意を忘れない温かい人柄にも触れ、非常に和やかなオープニングとなった。

本年より初の絵画販売 展示作品をギャラリーの委託販売初の絵画販売の試みも順調な滑り出しを見せた
会期中3日間を通じコレクターや美術愛好家など、多くの来場者で賑わった。
今回より試みた販売対象作品に関しては価格表が両会場に掲示され、来場者が真剣に吟味する姿が目立った。
両会場にて40号作品を含む4点の作品がギャラリー・デュ・マレを通して買い上げられた。

ルチアニ女史のもとにも展覧会の素晴らしさをねぎらう客が絶えなかったという。(写真:左がギャラリーオーナーのルチアー二女史)
「ヴォージュ広場はフランス中の作家が熱望する場所であり、ここで展示するということは非常に大きな意味をもつ。質の良い作品は国を問わず誰もが理解する。今後もっとこの展覧会の可能性を広げ、プロの邦人作家を育成していきたい」と、欧美と共鳴する信念をもつ女史。
来年度の更なる飛躍を約束し、本展は成功のうち幕を閉じた。

芸術に感心の高いパリの来場者が真剣に吟味する姿が目立った

現地でも話題にパリのWebサイトやオンラインカタログで幅広く広報
フランス画壇にインパクトを与える目的で活動中の新エコールドパリ浮世・絵美術家協会の運動も開始し、本展の広報がオンラインパリ情報WEBサイト、広報雑誌等で幅広く行われました。
また、仏美術雑誌ユニヴェール・デザールでは「2012年NEPU代表作家」5名の広報もされました。

ユニヴェールデザールをはじめ美術雑誌、オンライン情報サイトでもパリの顧客、愛好家へも広く広報された

参加者の声
捜し当てたビルのエレベーターを降りて、欧州美術クラブのドアをおずおずと潜り来意を告げ出品手続きをした。
翌年同様に作品を持込み、お馴染みの作務衣姿でリラックスした様子の馬郡氏に対面した。

12参加者あれから5年目の今年....、パリ国際サロンの方に参加することに決めた。ヴェルニサージュのギャラリー・ニキ、ギャラリー・デュ・マレとも特徴があって良いと思った。
自分の作品を外国に展示しどのように見えるか、テーマや技法、方向性が理解されるのか、このことを掌握したいがために出品してきた。
フランス画壇何するものぞ殴り込む意気込みを持てと自分に言い聞かせるようにしてきた。だが今回参加し現地の画家さんの話を聞いたり作品を見たりして思ったことは、人のすることは東西問わずあまり変わりは無い。育った環境や文化がいくらか違っているのではないか..。それに対して多少の好き嫌いがある程度ではないのか、自分は淡々と普段通り制作を続け深める努力をしていけば良い。それが表現に対する挑戦であれば良い、と感じた。   (T.M)

第27回パリ国際サロン 入賞者一覧

大賞

大賞:筒井 義明 「カタイミ」油彩 60.6×41
→受賞者インタビュー

ザッキ賞

ザッキ賞:佐藤 喬「エコロジー・ジャパン'12 «山» NO.6」アクリル 91×60.6

ロワリエ賞

ロワリエ賞:関口 啓子 「半蔀−夕顔」 油彩 116.7×91

ロジェ・ブイヨ賞

ロジェ・ブイヨ賞:阿万 孝司 「木漏れ日-江田神社風景-」 油彩 116.7×90.9

ギャラリー・デュ・マレ賞

ギャラリー・デュ・マレ賞:熊谷 睦男 「延年の舞・老女<鎮魂V>」油彩 100×80.3

浮世・絵賞

浮世・絵賞:坂本 龍彦 「理正院随法智勇居士」 油彩 73×104

浮世・絵賞:筒井 義明 「カタイミ」 油彩 60.6×41

浮世・絵賞:臼井 法子 「自己の内奥I」 ペン/水墨 69×36

優秀賞

優秀賞:真船 艶 「交霊」 工芸 60×52

審査員
●ジャン・マリ・ザッキ(ル・サロン名誉会長/パリ国際サロン会長/仏国家功労賞受賞/新エコールドパリ浮世・絵美術家協会会長他)
●ロジェ・ブイヨ(美術評論家/新エコールドパリ浮世・絵美術家協会初代事務総長)
●エルベ・ロワリエ(エコール・ポリテクニック主任教授/サロン・ヴィオレ初代会長他)
●ポール・フランス・ルチアニ(ギャラリー・デュ・マレ代表)
●馬郡 まりこ(欧州美術クラブ代表/ 審査アドバイザーとして参加)
副賞
●大 賞:2013年度「第14回日本・フランス現代美術世界展」(於:国立新美術館/8月)にて個展形式展示。2013年度「パリ国際サロン」出品招待。雑誌「美術の窓」で3〜4ページ作家紹介。欧州美術クラブホームページ上での作家インタビュー、作品紹介。
●ザッキ/ロワリエ賞:2013年度パリ国際サロン出品招待。
●ロジェ・ブイヨ賞 :2013年度パリ国際サロン出品招待。ロジェ・ブイヨ氏による講評授与。
●ギャラリー・デュ・マレ賞 :2013年度パリ国際サロン・ギャラリー・デュ・マレへ名誉出品招待。
●浮世・絵賞:2013年度新エコールドパリ浮世・絵美術家協会(NEPU)公認作家として1年間国内外に広報される。
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