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日本・フランス現代美術世界展関連

第21回 日本・フランス現代美術世界展 展覧会報告(2020)
JIAS日本国際美術家協会主催にて21回目を迎えた本展は、去る2020年8月6日(木)から16日(日)までの会期(一般会期は8(土)~16(日)まで)を無事終了した。


本展特別DVDより 展覧会ダイジェスト映像

(会場設営からプレオープンまで)





新型ウイルス拡大予防策の一環として遠距離移動を断念し、会場に足を運ぶことができなかった方も多くいる中、万策を施し、例年の半数を超える300~600人超/日の方々が来場、作品ひとつひとつ、時間をかけ鑑賞した。

2020年の今回展は、国立新美術館からのお声がけに始まり、これまでの2倍の広さへ会場を進化。関係作家のみならず、多くの国内外作家作品の参加、種別やジャンルの拡充、部門、展示の創意工夫を凝らした記念すべき展覧会を企画し、募集を開始したが、そのさなか、世の中が一変することとなった。

しかし、この出来事は我々に、アートが本来もつ力とそれを生む芸術家のパワー、そして、多くの気づきと新たな事柄に挑む力をもたらした。
開催概要

第21回日本・フランス現代美術世界展(2020) ~サロン・ドトーヌ特別協賛~
会期:2020年8月8日(土)〜16日(日)
会場:国立新美術館3A3B
主催:JIAS日本国際美術家協会
後援:後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
   スペイン大使館 Embajada de España
   外務省
特別協賛:サロン・ドトーヌ
協賛:(株)大日本美術工芸 マイメリ
   (株)クサカベ
    マルマン(株)キャンソン社日本代理店
   (株)生活の友社 美術の窓
日仏から約500点が参加

会場内モニターには海外関係者とのライブ中継やビデオメッセージが映し出された

出入口付近より順路にそって、フランスサロン界では大変著名な重鎮作家、サロン・ドトーヌ作家、オランダ、アメリカ、中国の多国籍作家らによる計98点が多種多様なモチーフ、テクニック、色彩美を展開。
その奥より、油彩、水彩、パステル、日本画、抽象、具象、風景、CGなど、独創的かつバラエティーに富む活きた日本現代アートが続く。
本年ならではの工夫・企画

出品作家へのインタビュー&配信

途中、今回初の試み「エスパス・プリヴェ部門」では、作家ひとりひとりの世界観が壁一面に活き活きと表現された。

さらに、本展の趣旨である「全ての芸術を受け入れ、相互に成長する」というコンセプトの基、また、サロン・ドトーヌ シルヴィ・ケクラン会長と同協会関係者から寄せられた“建築アートの重要性と本活動への期待”に対するひとつの答えとし、JIAS代表馬郡文平の企画による、建築・空間デザイン作家らの作品が披露された。
なお、この新ジャンルは今後も建築に派生する作品を広く受け入れ、新たな作品と作家に開かれること、本展の様々なジャンルの芸術作家と影響し合うことも期待されている。

会場の大きさを活かした高さ3m以上の鉄製オブジェ作品や、天井から床までの大軸作品も登場し、216名の日本作家による426点とあわせ総計点524点は、常に鑑賞者を魅了する唯一無二の展覧会を彩った。

来日を断念せざるを得なかった海外作家を代表し、本展フランス側名誉会長兼運営委員長ジャン・マリ・ザッキ氏、特別協賛サロン・ドトーヌ シルヴィ・ケクラン会長からは、オープニング初日、お祝いメッセージをSNSライブ配信にて賜った。

ほかにも、本展審査員ロワリエ氏、サロン・ドトーヌ各部門長の皆さま、来年(2021年)開催予定のスペイン美術賞展開催地カンタブリア州コミージャス市長マリア・テレサ女史などより、寄せていただいたお祝いメッセージ動画は会場内モニターならびに本展公式SNSにて上映、配信。現在も、国内外より多くの反響をいただいている。


本展関係者たちから寄せられたビデオメッセージ



〜ビデオメッセージをくださったフランス関係者〜
本展審査員/JIAS関係作家 エルベ・ロワリエ氏
JIAS関係作家 サルヴァトール・ジョン・リオッタ氏
JIAS関係作家 ロネル・クリストフ氏
サロン・ドトーヌ デッサン部門長 ブルジュノ・ソフィー氏
サロン・ドトーヌ 絵画部門長 ルフォール・ティエリ氏
サロン・ドトーヌ デジタルアート部門長 シュミット・イザベル氏


2020年8月6日(木)オンラインで行われた配信イベント
(随時 8月6日、7日の二日間)日本作家へのインタビュー配信
14h00 ザッキ氏から生中継メッセージ 【LIVE配信】
14h30 ロワリエ氏メッセージ紹介 【ビデオ動画】
15h00 ケクラン氏から生中継メッセージ 【LIVE配信】
15h30 ロネル氏メッセージ紹介【ビデオ動画】
17h00 コンテンポラリーダンス【LIVE配信】鈴木泰介 贄田麗帆
18h00 ブルジュノ氏メッセージ紹介【ビデオ動画】
19h00 ルフォール氏メッセージ紹介【ビデオ】
20h00 シュミット氏メッセージ紹介【ビデオ】

☞instagram @caea_japon
☞Facebook @欧州美術クラブJIAS公式
ゆったりと作品に向き合えたプレオープン(8月6日、7日)
今回、来場者数制限策の一環ではあったが、作品とゆっくり向き合う時間として、一般会期とは別に、出品作家、関係者、プレス向けのプレオープン日を設けた。

皆さまのご理解、ご協力のもと、この新しい鑑賞スタイルは評判もよく、
「自分の作品以外にもゆっくり時間をかけて拝見できた」
「自身の作品と向き合うのはもちろん、他の作品より大いに刺激をもらった」
など、
有意義な時間を過ごすことができたという声を多く頂戴した。



プレオープン 作家インタビューvol.1

8月6日、7日に行われたインタビュー配信より


プレオープン 作家インタビューvol.2


8月6日、7日に行われたインタビュー配信より


新しいイベントの試み
また、同日、新たなオープニングイベントの試みとして、展覧会場内にてコンテンポラリーダンスによるパフォーミングアーツも上演。日本の精神美を表現した本作品は、展示作品とも見事なコラボレーションを魅せた。

本展の模様は様々なメディアでも取り上げられた。
  • Instgram配信で挨拶をする馬郡文平JIAS代表

  • 8月7日東京新聞にイベントの模様が掲載されました


コンテンポラリーダンスによるパフォーミングアーツ生配信


鈴木泰介・贄田麗帆(コンテンポラリーダンサー):作品「虫」



Instgramのアーカイブまとめはこちら
会場を後にされる観覧者の皆さまより、

「力強い作品群に時間を忘れて鑑賞した」
「種別、ジャンル、技法の豊富さが素晴らしい」
「同じテーマにも関わらず、海外作品と日本作品の表現の違いに感性の違いを感じた」
「展覧のバランスが絶妙」
「ぜひ応募挑戦したい」

など様々な賛辞をいただいた。
最後に、本年も東日本大震災被災地支援チャリティー「陸前高田の絵の好きなこども達へ画材を贈るプロジェクト」の募金箱を会場入口に設置。寄せられた義援金63,940円にて購入したスケッチブック690冊が、陸前高田市保育協会を通じ同市保育園に贈られたこともあわせてご報告する。

360度カメラによる展示風景(facebookアルバム)

360度3Dカメラによる画像がfacebookアルバムでお楽しみいただけます

入賞作品
大賞

國米 弘子 「Landscape 0923」 アキーラ 80.3×100.0㎝



NEW!2020.11.6
大賞受賞者インタビューはこちら
日仏賞

別府 忠雄 「白鷺城・春」 油彩 80.3×100.0㎝

門永 哲郎 「子雀」 木工 8×10×10㎝

サロン・ドトーヌ賞

長谷川 まどか 「山羊モデルのユキⅠ」 色鉛筆 116.7×91.0㎝

横山 弥生 「Nocturne #1」CG 94.0×65.0㎝

パリ国際サロン賞

石井 涼 「砂丘の午後」 油彩 80.3×116.7㎝

武田 保男 「氷結-2」 油彩 100.0×73.0㎝

新エコールドパリ浮世・絵(NEPU)賞
川島 正行 「峠への道」 水墨 72.7×90.9㎝
小畑 敦子 「雨のち晴れ」 油彩 100.0×80.3㎝
高梨 美幸 「浮遊する記憶 〜春はあけぼの〜」 テンペラ・インク 65.1×100.0㎝

New!2020.11.10
2021年NEPU代表作家インタビューをアップしました
優秀賞

藤崎 世佑子 「Ça Va?! ごきげんいかが?1」 オブジェ 78×50×65cm

船田 春光 「Hallucination auditive (幻聴)」 装芸画 80.0×100.0 cm

Iocopinus 「猫に蝶」 テンペラ 29.6×29.6cm

清原 由季 「Unexpected joy」 刺繍とペイント 45.5×33.5cm

大和田 明代 「天使のウインク」 油彩 53.0×73.0cm

TAJI 「Yourself −自分をみつめる−」 油彩 91.0×73.0cm

建築・空間デザイン優秀賞
リオッタ サルヴァトール-ジョン A、ルヨ ファビエンヌ / LAPSアーキテクチャー
「ケ・ブランリ美術館 メディア資料室(フランス・パリ)」 設計デザイン
審査員
ジャン・マリ・ザッキ 本展フランス側名誉会長兼運営委員長、ル・サロン名誉会長
新エコールドパリ浮世・絵美術家協会会長
エルベ・ロワリエ サロン・ビオレ名誉会長、フランス教育功労章オフィシエ
パトリス・ド・ラ・ペリエール フランス美術雑誌ユニベール・デザール編集長
シルヴィ・ケクラン サロン・ドトーヌ会長、彫刻家 特別審査員として
馬郡 文平 JIAS /欧美代表 審査アドバイザーとして


協賛賞

株式会社大日本美術工芸 マイメリ日本総代理店
【マイメリ賞】
  副賞:「マイメリ・クラシコ画箱セット」
 村上 里紗 「トッカリショ 断崖がある外海岸」 油彩 100.0×80.3㎝
 大西 英子 「白夜 アラヤルヴィ」 油彩 53.0×72.7㎝


株式会社 クサカベ
【クサカベ賞】
  副賞:「水性アルキド樹脂絵具/アキーラ12色セット」
 楓月 まなみ 「Scape - indication3」 アクリル 100.0×80.3㎝
 髙尾 桃子 「蛾と蟷螂」 アクリル・墨 72.7×50.0㎝
 吉田 照男 「命溢れる地球:子供たちのワンダーランド」 アクリル 72.7×60.6㎝
 

マルマン株式会社 キャンソン社日本代理店
【マルマン賞】
  副賞:「キャンソン ヘリテージ水彩紙ブロック 260mm×360mm細目」
 河内 世紀一 「種子」 色鉛筆 100.0×80.3㎝
 工藤 秀子 「変容−Ⅴ」鉛筆画 53.2×41.2㎝

 副賞:「キャンソン ミ・タント タッチパッドA3」
 井上 啓子 「祈り(熱田神社にて)」 水彩・ガッシュ画 56.5×76.0㎝
 畑 淳子 「“観光地図を眺めて”」 アクリル 90.9×65.0㎝

 副賞:「リラ 色鉛筆ポリカラー 24色アソートセット」
 伊藤 真智子 「見つめる」 水彩・色鉛筆・鉛筆 40.0×40.0㎝
 K. Rino 「scene one」 ミクストメディア 51.5×36.3㎝


株式会社生活の友社 美術の窓
【美術の窓賞】
副賞:「月刊『美術の窓』半年購読」
 竹綱 珠衣 「脆き日々」 アクリル 75.7×63.6㎝
 吉村 忠司 「遥かなる古代」油彩 116.7×90.9㎝




♢上記協賛賞は本展会期中開催の表彰式にて表彰予定でしたが、全イベント不催行に伴い、中止となりました
♢ついては、協賛賞は本発表にて表彰にかわりとさせていただきます
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